ディクテーション問題の解き方と練習問題の選び方

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『テストにディクテーション問題が出るらしいけど、何から練習すればいいの?』と焦っている方も多いですよね。

結論から言うと、ディクテーション問題は「1語だけ書く型」「文の一部を書く型」「全文を書く型」の3つに分けると、解き方がぐっと見えやすくなります。

この記事を読めば、自分が受ける問題の型と、その型に合った練習問題の選び方が分かります。

目次

ディクテーション問題ってどんな問題?

先に結論

ディクテーション問題は、流れてくる英語を聞いて、そのまま文字で書く問題です。選択肢から選ぶリスニング問題と違い、聞こえた音を一語ずつ正しい綴りで書けるかが見られます。

ディクテーションそのものの意味は、ディクテーションとは?意味と英語学習での効果でくわしく説明しています。

ここでは「問題」として出てきた時の話に絞りますね。

まず知っておきたいのは、試験によって出方がまったく違うことです。

実は、英語の試験のすべてに書き取りがあるわけではないんです。2026年10月時点の各公式サイトで確認できた範囲をまとめると、こうなります。

試験・場面書き取りの出方練習で意識したいこと
CASECSection4で、音声と同じ英文の空欄に単語を入力する1語ずつのスペルの正確さ
仏検(フランス語)準2級から1級は書き取りが独立した項目。3級は聞き取りの中に部分書き取りが1問文の一部から全文まで
TOEIC L&R書き取りの出題はなく、全問マークシート復習の方法として使う
TOEFL iBT書き取りの課題はない。近いのは聞いた文を口で繰り返す課題聞いた文をまるごと再現する力
学校の小テスト・模試学校や模試によって違う配られた過去の問題で型を確かめる

『TOEICにも書き取りが出るのかな』と思っていた方もいるかもしれません。

TOEIC L&Rは、公式のテスト形式の説明では全問が選択式です。ディクテーションは、問題を解いた後の復習の方法として使う位置づけになります。

試験ごとの細かい形式

試験の形式は変わることがあります。受ける前に、その年度の公式サイトや受験案内で最新の形式を確認しておきましょう。試験別の詳しい練習法はCASECとTOEFLのディクテーションやTOEICのパート別ディクテーションでまとめています。

書き取り問題は「単語・文の一部・全文」の3つの型に分かれる

先に結論

どんな書き取り問題も、書く量で3つの型に分けられます。型が分かれば、どこに時間をかけて練習すればいいかが決まります。

ディクテーション問題と一口に言っても、書く量がまるで違います。

1語だけ書くのか、文を丸ごと書くのかで、必要な力も解き方も変わるんです。この記事では、書く量を基準にして次の3つの型で考えます。

型書く量よくある形一番つまずきやすい所
単語型空欄に1語英文が印刷されていて、1か所だけ空いている綴りの1文字ミス
文の一部型空欄に数語から1文の半分文の後半や、つながって聞こえる部分が空いている弱く読まれる短い語の抜け
全文型1文から数文をまるごと何も印刷されていない紙に書く途中で記憶が切れる
ディクテーション問題を書く量で単語型・文の一部型・全文型の3つに分けた図解

例えば、同じ “I’ll pick it up at five.” という1文でも、型によって問われ方が変わります。

単語型なら「I’ll ( ) it up at five.」のように1語だけ。文の一部型なら「I’ll ( ) ( ) ( ) at five.」のように、つながって聞こえる3語がまとめて空いていることがあります。

全文型なら、印刷された英文はありません。聞いた1文をまるごと書き出します。

型によって求められる力が違う

3つの型は、書く量だけでなく、求められる力も少しずつ違います。

単語型は、聞こえた語を正しく綴る力が中心です。一方で全文型になると、聞いた内容を頭に置いておく力や、文法で形を整える力も必要になります。

型聞く力綴る力覚えておく力文法で整える力
単語型1語に集中とても大事ほとんど不要語尾の形だけ
文の一部型数語のつながり大事少し必要語の数と並び
全文型文全体大事とても大事文の形すべて

『じゃあ全文型の練習をしておけば全部カバーできる?』と思うかもしれません。

確かに全文型の練習は他の型にも生きます。ただ、本番が単語型なら、綴りを1文字ずつ確かめる練習のほうが点に直結しやすいんです。

自分の型を確かめるチェック
  • 受ける試験の過去の問題や見本を1回分見る
  • 空欄が1語か、数語か、何もないかを確かめる
  • 音声が流れる回数を確かめる
  • 書いた後に見直す時間があるかを確かめる

ここが大事なところです。

型が分からないまま練習すると、全文を書く練習ばかりして、本番では1語のスペルで落とすということも。まず型を確かめてから練習を選んでみてください。

型ごとの解き方は?単語型・文の一部型・全文型

先に結論

単語型は「綴りと語形」、文の一部型は「短い語の抜け」、全文型は「最初に骨組みだけ書く」がそれぞれの勝負所です。

ここからは、型ごとの解き方を順番に見ていきます。

単語型の解き方

単語型は、前後の英文がヒントになります。

聞く前に空欄の前後を読んで、入る語の品詞や形を予想しておきましょう。例えば「She ( ) to the station yesterday.」なら、yesterday があるので過去形が入りそうだと分かります。

単語型の進め方
  1. 音声が流れる前に、空欄の前後の英文を読む
  2. 入る語の品詞と、過去形・複数形などの形を予想する
  3. 聞こえた語を書き、語尾の s や ed が落ちていないか見る
  4. 最後に綴りを1文字ずつ確かめる

『意味は分かったのに×だった』という悔しさ、ありますよね。

単語型で多いのは、意味は取れているのに綴りや語尾で落とすケースなんです。CASECの受験案内でも、ディクテーション問題はスペルが完全に一致しないと正解にならないと説明されています。

文の一部型の解き方

文の一部型は、空欄にいくつかの語が入ります。

ここで落としやすいのは、a や the、to や of のような短い語です。英語では、こうした語は弱く短く読まれることが多く、前の語とくっついて聞こえます。

例えば “Check it out.” は、3語がつながって1つの音のように聞こえます。”Can I get a glass of water?” の “get a” も、2語が1つに聞こえやすい部分です。

文の一部型の進め方
  1. 空欄にいくつ語が入りそうか、文法から見当をつける
  2. 1回目は内容語(名詞・動詞など)だけを書く
  3. 2回目で、間に入る短い語を埋める
  4. 書いた語の数と、文法の形が合っているか見る

コツは、1回で全部を書こうとしないことです。

最初に意味の中心になる語を拾って、次の再生で隙間を埋める。この順番にすると、手が止まりにくくなります。

全文型の解き方

全文型は、何もない紙に1文から数文を書く型です。

いちばん大変なのは、書いている途中で聞いた内容を忘れてしまうことですよね。そこで、最初はきれいな英文を書こうとせず、骨組みだけを残します。

全文型の進め方
  1. 1回目は書かずに聞き、話の中身をつかむ
  2. 2回目は主語と動詞、名詞を中心に骨組みだけを書く
  3. 3回目で冠詞・前置詞・語尾を足していく
  4. 文法の目で読み直して、主語と動詞の形を合わせる

骨組みの書き方は、自分だけが読めれば十分です。

単語の頭文字だけ書いておき、あとで清書する進め方もあります。

よくある失敗

1回目から全部を書こうとして、2文目の頭が聞こえないまま終わってしまう。全文型は、聞く回と書く回を分けると落ち着いて取り組めます。

本番で点を落とさないための見直しのコツ

先に結論

書き取り問題の失点は、聞こえなかった所よりも、聞こえたのに書き間違えた所から出ることが多いです。見直しの順番を決めておくと拾える点が増えます。

『全部聞こえた気がしたのに、点が伸びない』という声はよく聞きます。

そういう時は、見直しの手順がないことが多いんです。次の順番で見ていくと、ミスの見落としが減ります。

見直す順番見るところよくあるミスの例
1主語と動詞の形he のあとの動詞に s がない
2時制過去の話なのに現在形のまま
3名詞の数two のあとの名詞が単数のまま
4冠詞と前置詞a や to が抜けている
5綴り同じ音の別の語を書いている

例えば “their” と “there” のように、同じ音で綴りが違う語は要注意です。

音だけに頼ると迷うので、文の意味から「ここは場所の話か、人の持ち物の話か」を考えて選んでみてください。

再生できる回数と時間の使い方

音声を何回聞けるかは、試験によって違います。

CASECの受験案内では、Section4の音声は3回まで再生でき、メモを取ってもよいとされています。

回数が決まっている時は、1回ごとに役割を決めておくと迷いません。

3回聞ける時の役割分担の例
  • 1回目は書かずに全体を聞く
  • 2回目は内容語を書く
  • 3回目は短い語と語尾を埋める
  • 書き終えたら文法の目で読み直す

もちろん、これは進め方の一例です。1語だけの問題なら、1回目から書き始めたほうが合うこともあります。

聞こえなかった所はどう書く?

どうしても聞こえなかった所は、空白のままにしない書き方を決めておくと安心です。

文法から考えて入りそうな語を書いておけば、部分点や正解につながる場合があります。例えば “I want ( ) go.” なら、want のあとなので to が入りそうだと予想できます。

練習の時の書き方

練習では、聞こえなかった所に下線を引いておくのがおすすめです。答え合わせの時に、聞こえなかった所と書き間違えた所を分けて数えられます。

この2つを分けて数えると、次に何を練習すればいいかがはっきりします。聞こえなかった所が多いなら音の練習を、書き間違いが多いなら綴りと文法の見直しを増やしてみてください。

練習問題とディクテーション問題集の選び方

先に結論

練習問題は「本番と同じ型」「スクリプト(音声の原稿)がある」「1題が短く区切れる」の3つで選ぶと失敗が少ないです。

本番の型が分かったら、次は練習用の素材選びです。

ディクテーション専用の問題集を使う方法もあれば、手持ちの問題集の音声を使う方法もあります。

本番の型に合わせて素材を選ぶ

練習の素材は、本番の型に合わせるのが近道です。

本番の型合う練習素材練習のしかた
単語型スクリプト付きの短い音声スクリプトをコピーし、1文に1か所ずつ自分で空欄を作る
文の一部型会話文の多い問題集の音声文の後半を隠して書き取る
全文型1文が短めの音声1文ずつ止めて全文を書く

単語型の練習は、手持ちの問題集でも作れます。

TOEICの運営団体IIBCは、公式問題集の音声を使った学習例を紹介しています。Part 5・6の問題ページをコピーし、音声を聞いて空所の語や文を書き取るやり方です。

書き取った後に実際の英文と比べ、最後にもう一度音声を聞く流れになっています。

この流れは、単語型や文の一部型の練習にそのまま使えます。

1回の練習の組み立て方

素材が決まったら、1回の練習の流れも決めておくと続けやすくなります。

段階やることねらい
準備本番と同じ型の問題を数題選ぶ練習の量を決めすぎない
解く本番と同じ回数だけ聞いて書く本番の感覚に慣れる
答え合わせスクリプトと見比べて印をつける間違いの種類を知る
聞き直し印の部分だけを英文を見ながら聞く音と文字を結びつける
書き直し英文を隠して、もう一度書く書けるようになったか確かめる

『毎回これを全部やるのは大変そう』と感じた方もいますよね。

時間がない日は、答え合わせと聞き直しだけでも十分意味があります。大事なのは、解きっぱなしにしないことです。

続け方のコツはディクテーションを続けるコツでも紹介しています。

ディクテーション問題集を選ぶ時のチェック

書店やネット書店でディクテーション問題集を探す時は、次の点を見ておきましょう。

問題集を選ぶ前のチェック
  • 音声の入手方法(ダウンロードかアプリか)を確かめる
  • すべての音声にスクリプトが付いているか確かめる
  • 1題の長さが、自分が集中して書ける長さか確かめる
  • 解説が、聞き取れなかった理由まで書いてあるか確かめる
  • レベルが、今の自分より少し上くらいか確かめる
ディクテーションの練習問題を選ぶ時に見る5つのポイントをまとめた図解

本の選び方はディクテーションの本の選び方で、無料で使える音声はディクテーションの無料サイトでくわしく比べています。

一人で練習するか、人に見てもらうか

書き取りの練習は一人でもできます。

ただ、何度やっても同じところで書けない時は、聞き取れない原因が自分では見つけにくいことも。その時は、リスニングを専門に見てもらえるサービスを使うという選び方もあります。

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聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に

mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。

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コース内容・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

よくある相談:ディクテーション問題の練習で迷うこと

先に結論

練習の悩みは「どの素材で」「どこまでやるか」「間違えた後どうするか」の3つに集まります。どれも、型と目的が決まれば答えが出やすくなります。

Q&Aサイトに寄せられた相談の中から、ディクテーション問題の練習でよくある迷いを選んで答えていきます。

相談1:新しい問題集で、最初に弱点探しのディクテーションをしてもいい?

リスニングの問題集を買ったので、まず弱点を見つけるために書き取りをしたい、という相談です。

結論から言うと、いいやり方だと思います。書き取ると、どの音で手が止まるのかが紙の上に残るからです。

ただ、全部の問題でやると時間がかかります。最初は1回分のうち数題だけ書き取り、手が止まった場所に印をつけてみてください。

手が止まった場所考えられる原因次にやること
知らない単語語彙単語帳に足す
知っている単語なのに書けない音の変化その部分だけ何度も聞く
語尾や短い語弱く読まれる音文法から予想する練習

相談2:TOEICの公式問題集をひたすら書き取るのは効率が悪い?

TOEICの点を上げたくて公式問題集を全部書き取っている、効率が悪いのでは、という相談です。

ここは目的しだいです。全部を書き取ると、確かに時間はかかりますよね。

一つの考え方として、解けなかった問題や、聞き取れなかった文だけを書き取る方法があります。そのうえで、短い文の多いパートで書き取り、長い会話はスクリプトを見ながら聞く、と使い分けるのも手です。

パートごとの進め方はTOEICのパート別ディクテーションで紹介しています。

相談3:間違えた問題は、もう一度音声を聞き直したほうがいい?

答え合わせの後、間違えた所の音声を聞き返すべきか、という相談です。

これは聞き直すのがおすすめです。スクリプトで正解を見た後にもう一度聞くと、『こう言っていたのか』と音と文字が結びつきます。

実は、答えを見ただけで終わると、次に同じ音が出てきた時にまた書けないことが多いんです。

文字で知っている語と、耳で聞き取れる語は別物だと考えておくと、聞き直しの意味が分かりやすくなります。

間違えた後の聞き直し
  1. スクリプトで正しい英文を確かめる
  2. 間違えた部分に印をつける
  3. 英文を見ながら、その部分だけ聞き直す
  4. 英文を見ずに、もう一度書き取ってみる

答え合わせのくわしいやり方はディクテーションのやり方でまとめています。

よくある質問

ディクテーション問題は、何回くらい聞いてから書けばいいですか?

試験では回数が決まっていることが多いので、本番と同じ回数で練習しておくと安心です。自主練習なら、1回目は書かずに聞き、2回目以降で書く進め方が取り組みやすいです。

綴りが分からない単語が出てきたら、どうすればいいですか?

練習では、聞こえたとおりにカタカナや仮の綴りで書いておき、答え合わせで正しい綴りを覚えましょう。本番では、文の意味から知っている語を思い浮かべて書くのが基本です。

ディクテーション問題集は、1冊を何周すればいいですか?

決まった回数はありません。書けなかった所が書けるようになるまで、その部分だけを繰り返すほうが、全体を何周もするより手間が少なく済みます。

書き取りが出ない試験でも、ディクテーションの練習は役に立ちますか?

復習の方法として使えます。聞き取れない部分がどこかを紙の上で確かめられるので、選択式の試験の復習にも取り入れやすいです。

書き取りの練習は手書きとタイピングのどちらがいいですか?

本番の答え方に合わせるのが基本です。紙に書く試験なら手書き、画面に入力する試験ならタイピングで練習すると、本番で慌てにくくなります。

まとめ

この記事の要点
  • ディクテーション問題は、書く量で単語型・文の一部型・全文型の3つに分けて考える
  • 単語型は綴りと語形、文の一部型は短い語、全文型は骨組みから書くのがコツ
  • 見直しは主語と動詞、時制、名詞の数、冠詞と前置詞、綴りの順に見る
  • 練習問題は本番と同じ型で、スクリプトがあり、短く区切れるものを選ぶ
  • 試験の形式は年度で変わることがあるので、公式の最新情報を確かめる
ディクテーションドットコム

ディクテーションドットコム 編集部

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