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『聞いて書くのは分かるけど、1文ずつ止めるの?何回聞いていいの?』と、やり方の細かい所で手が止まっている方も多いはずです。
結論から言うと、ディクテーションのやり方は「通して聞く、1文ずつ書く、答え合わせ、聞き直す」が基本の形です。そして、効果を分けるのは書き取りよりも答え合わせの方なんです。
この記事を読めば、英語ディクテーションのやり方を手順どおりに進められ、答え合わせの結果を次の練習に回せるようになります。
ディクテーションのやり方は5つの手順
ディクテーションの方法は一つではありませんが、迷ったらこの5つの手順で進めてみてください。最初に流れをつかみ、最後に聞き直して終わるのがポイントです。
ディクテーションそのものの意味はディクテーションとはで書いているので、ここでは手順に絞って話しますね。
- スクリプトがある短い音声を選ぶ
- 何も書かずに通して聞き、内容をつかむ
- 1文ずつ止めて、聞こえた英語を書き取る
- スクリプトと見比べ、違いを4色で印を付ける
- スクリプトを見ながら聞き、最後に閉じてもう一度聞く

1回の練習にかかる時間は、素材の長さによって変わります。最初は1分前後の音声で、20〜30分ほどで終わる量にしておくと続けやすいです。
30分で終える時の時間配分
『どこにどれだけ時間をかければいいの?』という方のために、1分前後の音声を使う場合の配分例を置いておきます。
| 手順 | 時間の目安 | ここでやること |
|---|---|---|
| 1と2 | 3分 | 素材を決めて、通して聞く |
| 3 | 12分 | 1文ずつ止めて書き取る |
| 4 | 10分 | 4色で答え合わせして、色の数を数える |
| 5 | 5分 | 見ながら聞き、閉じてもう一度聞く |
書き取りに時間を使いすぎて、答え合わせが駆け足になるのはもったいないです。答え合わせと聞き直しに、全体の半分近くを残しておきましょう。
何を用意すればいい?
用意する物は多くありません。
| 用意する物 | ポイント |
|---|---|
| 音声 | 1文ずつ止めて聞き直せるもの |
| スクリプト | 音声の英文原稿。答え合わせに使う |
| ノートか紙 | 1行おきに書くと、後で書き込みやすい |
| ペン | 答え合わせ用に色ちがいを用意しておく |
手で書くのが大変な方は、パソコンやスマホでタイピングしてもかまいません。答え合わせの印が付けられれば、どちらでも大丈夫です。
手順ごとのコツ:止め方・聞く回数・書き方
1文が長い時は意味のまとまりで区切り、1か所につき3回ほど聞いたら次に進みます。分からない所は空けたまま先へ進むのがコツです。
ここからは、手順ごとにつまずきやすい所を見ていきます。
手順1:素材は「8割くらい書ける」ものを選ぶ
素材選びで、続けやすさがほぼ決まります。全部書けてしまう素材だと発見がなく、ほとんど書けない素材だと答え合わせがつらくなりますよね。
目安は、1回目の書き取りで8割くらい書けるレベルです。素材の探し方はおすすめ教材・アプリの選び方でも紹介しています。
手順2:最初は書かずに通して聞く
いきなり書き始めると、話の流れが分からないまま細かい音を追うことになります。
最初の1回は、「誰が、どこで、何の話をしているか」だけつかんでおきましょう。場面が分かると、聞こえにくい語も予想しやすくなります。
手順3:1文ずつ止めて書く
ここがいちばん迷う所だと思います。『全文を聞いてから書くの?1文ずつ?』という相談はとても多いんです。
基本は1文ずつ止めて書く形です。1文が長くて覚えきれない時は、意味のまとまりでさらに区切ってかまいません。
| 1文の長さ | 止め方の例 |
|---|---|
| 短い(5語前後) | 1文を聞いてから止めて書く |
| 中くらい | 主語と動詞のまとまりで1回止める |
| 長い | 「, 」や and、when などの前で区切る |
例えば「I was going to call you, but I forgot.」なら、「I was going to call you」と「but I forgot」の2つに分けて書けば十分です。
何回まで聞いていい?
聞く回数に決まりはありません。ただ、同じ所を何十回も聞くと時間ばかりかかり、疲れてしまいます。
1か所につき3回ほど聞いても分からなければ、空欄のまま次の文に進みましょう。参考までに、CASECのディクテーション問題でも、受験要領では音声は3回まで再生できると説明されています。
- 分からない語は下線で空けておく
- 聞こえた音をカタカナでメモしてもよい
- 自信のない語には小さく「?」を付ける
- 数字は算用数字で書いてよい
- 書き直す時は消さずに横に書く
カタカナのメモや「?」の印は、答え合わせの時に役立ちます。どこで迷ったかが残るからです。
聞こえた音の変化はメモしておく
書き取りをしていると、知っている語なのに別の音に聞こえる所が出てきます。それは英語の音の変化かもしれません。
- 「Check it out」が「チェキラウ」のように1語に聞こえる
- 「Did you」が「ディジュ」のようにくっついて聞こえる
- 「want to」の t が弱くなって聞こえにくい
こうした所は、カタカナでその聞こえ方をメモしておくと、答え合わせで「この音はこう聞こえるんだ」と結びつけやすくなります。
手順4の前に:書き終えたら一度見直す
スクリプトを開く前に、自分の書いた英文を一度読み直してみてください。
「He go to school」のように文法的におかしい所があれば、聞き落としがあるかもしれません。その所だけもう一度聞くと、自分で気づけることがあります。
ここで直せた所は、答え合わせの時に「自分で気づけた所」として印を付けておくと、次の自信になります。
手順5:聞き直しで終わる
答え合わせの後は、スクリプトを見ながらもう一度聞きます。
最後にスクリプトを閉じて聞き、さっきまで聞こえなかった音が聞こえたら、その日の練習は十分です。余裕があれば、音読やシャドーイングにつなげるとさらに定着しやすくなります。
答え合わせは4色で記録する
答え合わせで赤を付けるだけだと、「何がダメだったか」が残りません。聞けた・聞き違い・知らない語・文法の予測ミスの4つに色を分けると、次に何を練習すればいいかが見えてきます。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
答え合わせは、正解か不正解かを付ける作業ではありません。間違い方を分けて、次の練習の材料を集める作業なんです。
| 色の例 | 意味 | 例 | 次の練習 |
|---|---|---|---|
| 青 | 聞けた語 | 正しく書けた所 | 特になし。自信にしておく |
| 赤 | 聞き違い | “can” を “can’t” と書いた | 音を聞き比べ、口に出してみる |
| 緑 | 知らない語 | 意味もつづりも知らなかった | 単語として覚えて、音で確かめる |
| オレンジ | 文法の予測ミス | 過去形の ed や複数形の s が抜けた | 文の形を見直して、もう一度聞く |
色は手元にあるペンで、自分の決めた意味で使えば大丈夫です。大事なのは、毎回同じ意味で使うことです。

4色に分けると何が変わる?
例えば、10文の書き取りで赤が8か所、緑が1か所、オレンジが1か所だったとします。
この場合、単語帳を開くより、聞き違えた音を聞き比べる練習の方が近道です。反対に緑が多ければ、素材が少し難しい合図かもしれません。
色の数を数えるだけで、次の練習が決まる。ここが4色で分けるいちばんの良さです。
- 4色それぞれの数を数える
- いちばん多い色を1つ選ぶ
- その色の語だけを集めて、もう一度聞く
- 次の練習では、その色の数が減ったかを見る
記録ノートはこう書く
4色で印を付けたら、ノートの右側か下に小さな集計欄を作っておきます。書くのはこれだけです。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 日付と素材 | 10月の会話音声、前半 |
| 青の数 | 52語 |
| 赤の数 | 6語 |
| 緑の数 | 2語 |
| オレンジの数 | 3語 |
| 次のテーマ | 赤の多かった can と can’t の聞き分け |
毎回の集計が並ぶと、どの色が減ってきたかがひと目で分かります。『前より赤が減った』と目で見えると、続ける気持ちにもつながりますよね。

4色ボールペンディクテーションとは?
『4色ボールペンディクテーションって、どうやるの?』と気になっている方もいるはずです。
4色ボールペンディクテーションは、韓国語の学習書(HANA・2014年)で紹介されているメソッドの名前として確認できます。ただ、英語向けに決まった色の使い分けは、公式な情報として確認できませんでした。
なので、ここで紹介した4色の分け方も、決まった定義ではありません。「自分で色の意味を決めて、答え合わせを記録するやり方」として使ってみてください。
ペンが1色しかない時は、記号で分けても同じことができます。例えば、聞き違いは下線、知らない語は丸、文法の予測ミスは三角、のように決めておく方法です。
聞き違いの原因をもっと細かく見たい方は、リスニングを伸ばすディクテーションも参考にしてみてください。
目的によってやり方を少し変える
基本の5つの手順は同じでも、目的によって素材や力を入れる所が変わります。
| 目的 | 素材の例 | やり方の工夫 |
|---|---|---|
| TOEICのリスニング | 公式問題集の音声 | 間違えた問題の音声だけを書き取る |
| 日常会話の聞き取り | 短い会話の音声 | 音のつながりの赤に注目する |
| 中高生の復習 | 授業や講座で習った英文 | 知っている英文で音と文字を結ぶ |
TOEICの公式問題集を使う場合、IIBCは問題集10のページで、Part 5・6の音声を聞いて空所の語や文を書き取り、実際の英文と比べる学習例を紹介しています。穴埋めの形なので、全文を書くより取り組みやすい方法です。
迷いやすい細かいルールの決め方
スペルミスや聞こえ方のちがいなど、答え合わせで迷う所は先にルールを決めておくと楽です。厳しくしすぎず、聞き取りの練習として意味のある所だけ印を付けます。
答え合わせをしていると、『これは間違いに入れるの?』と迷う場面が出てきます。よくあるものを表にしました。
| 迷う場面 | 決め方の例 |
|---|---|
| 音は合っているが、つづりを間違えた | 聞けた扱いにして、つづりだけ直しておく |
| “I’m” を “I am” と書いた | 音の違いに気づくため、聞き違いに入れる |
| スクリプトに無い言いよどみが聞こえた | 印は付けず、気にしなくてよい |
| スクリプトと音声が少し違う | 音声を優先して、自分のミスに数えない |
| 数字を英語のつづりで書くか迷う | 算用数字でよい。聞き取れたかどうかだけを見る |
| a と the を取り違えた | 小さな語ほど聞き落としやすいので、聞き違いに入れる |
特に最後の点は大事です。BBC Learning Englishの「6 Minute English」のように、トランスクリプトに「一語一句の書き起こしではない」と書かれている素材もあります。
スクリプトが音声と完全には一致しない素材では、合わない所を自分のミスだと思い込まないようにしましょう。
答え合わせで全部を赤にして終わってしまうことも。赤の数が多いと疲れてしまい、次の練習に気持ちが向かなくなります。色を分けて、できた所の青も数えておきましょう。
ディクテーションのやり方でよくある相談
「聞いて書いた後どうするか」「どこで止めるか」「書かずに頭の中でやってもいいか」の3つが特に多い相談です。どれも、この記事の手順の中に答えがあります。
知恵袋などでよく見かける相談を、要約して取り上げます。
聞いて書き出すことまでは分かるのですが、その後どうすればいいですか?
いちばん多い相談がこれです。結論から言うと、書き出した後の「答え合わせ」と「聞き直し」までがディクテーションのやり方です。
書いて終わりにせず、4色で印を付けて、いちばん多い色の語を集めて聞き直してみてください。聞き直しの時に口に出してまねすると、次から聞こえやすくなることがあります。
1文ぐらいで切っていいのですか?全文を聞いてから書くのですか?
1文で切ってかまいません。全文を聞いてから書く方法もありますが、覚えきれずに書けない所が増えてしまいます。
最初の1回だけ全文を通して聞き、書き取りは1文ずつ。この組み合わせが進めやすいと思います。
1文を流し終わってから書くのか、聞きながら書くのか、という相談もよく見かけます。これも、流し終わって止めてから書くのが基本の形です。聞きながら書こうとすると、書いている間に次の音を聞き逃してしまうからです。
書かずに頭の中で文章を覚えて、スクリプトで確認するのでも効果は同じですか?
そういう進め方をしている人もいます。時間を短くできるのは、大きな良さですよね。
ただ、頭の中だけだと、どこが聞けていなかったかが記録に残りません。4色で記録する方法が使えないのが、少しもったいないところです。
時間がない日は頭の中で、週に1回は書いて記録する、と分けるのも1つの方法です。
ここで取り上げた相談は、実際の質問の内容をもとに要約したものです。回答は一般的な学習の考え方として書いています。
初めての方で、手順どおりにやっても難しいと感じる場合は、初心者のディクテーションで難しさの下げ方を紹介しています。
一人で続けるか、人に見てもらうか
5つの手順と4色の記録があれば、一人でも十分に進められます。ただ、赤の原因が自分で分からない時は、聞き取りと発音を人に見てもらう方法もあります。
ディクテーションは、一人で始められるのが良さです。ただ、続けていると『赤が多いのは分かったけど、どう聞き分ければいいのか分からない』という壁に当たることも。
人の手が役立つ場面
特に、聞き違いの原因が自分の発音の癖にある場合は、一人では気づきにくいんです。
- 赤の聞き違いが、なぜ起きているのか分からない
- 発音とセットで練習して、聞こえ方を変えたい
- 素材の選び方や練習の順番を決めてほしい
- 4色の記録をつけても、一人だと続かない
例えば、mimitore(ミミトレ)は産経ヒューマンラーニングが運営する、リスニング・発音の専門コーチングです。
公式サイトでは、聞き取れない理由を分析する「mimi診断」をもとにカリキュラムを作り、毎週50分の授業を行うと案内されています。
すきま時間にLINEで取り組めるディクテーション問題が、レベルに合わせて毎日届く仕組みもあります。英語の音の変化(連結・脱落・変形・同化・弱形)を段階的に練習する内容です。
料金は2026年10月時点の公式サイトで、3ヶ月(全12回)198,000円(税込)です。無料カウンセリングもあるので、最新の内容はmimitore公式サイトで確かめてみてください。
mimitore(PR)
聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に
mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。
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人に見てもらう方法の選び方は、ディクテーションを人に見てもらう方法でくわしく書いています。毎日の続け方はディクテーションを続けるコツも参考にしてみてください。
よくある質問
ディクテーションの方法に、正しいやり方はありますか?
決まった唯一の方法はありません。この記事の5つの手順は基本の形の一つです。続けやすいように、止め方や聞く回数は自分で調整してかまいません。
英語ディクテーションのやり方で、1日に何文くらい書けばいいですか?
決まった数はありません。答え合わせと聞き直しまで終えられる量にするのがコツです。最初は数文から始めて、慣れてきたら増やしてみてください。
4色ボールペンがないとできませんか?
なくても大丈夫です。色の代わりに下線や丸などの記号で分けても、同じように記録できます。
1回目で全然書けなかった時はどうすればいいですか?
素材が今の自分には少し難しい合図かもしれません。もっと短い音声や、ゆっくり読まれる音声に替えてみてください。8割くらい書けるものから始めると、答え合わせまで落ち着いて進められます。
同じ音声は何回くらいディクテーションすればいいですか?
決まった回数はありません。数日あけてもう一度書き取り、前回の赤や緑が減っていれば、その音声は一区切りです。減っていなければ、同じ音声で続けてかまいません。
スクリプトがない音声でもディクテーションはできますか?
書き取りはできますが、答え合わせができないので、どこが聞けていないかが確かめられません。最初はスクリプトがある素材を選ぶのがおすすめです。
まとめ
- ディクテーションのやり方は、素材選び、通して聞く、1文ずつ書く、答え合わせ、聞き直しの5つ
- 長い文は意味のまとまりで区切り、1か所3回ほどで次へ進む
- 答え合わせは、聞けた・聞き違い・知らない語・文法の予測ミスの4色で記録する
- いちばん多い色を1つ選んで、次の練習のテーマにする
- スクリプトと音声が違う素材では、合わない所を自分のミスと決めつけない





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