TOEICのパート別ディクテーション|Part1〜3の進め方

TOEICのPart1〜3をパート別にディクテーションする進め方を解説する記事のアイキャッチ

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『TOEICのリスニング対策にディクテーションがいいと聞いたけど、全部のパートを書き取るのは大変すぎる』と感じていませんか。

結論から言うと、TOEIC Part1のディクテーションは1文ずつ、Part2は問いかけと応答のセット、Part3は会話の要所だけ、というようにパートごとに書き取る単位を変えるのがおすすめです。

この記事を読めば、Part1〜3それぞれで何をどれだけ書けばいいかと、答え合わせのあとに何を直せばいいかが分かります。

目次

TOEICのPart1〜3は書き取る単位を変えてみる

先に結論

TOEICの本番に書き取りの問題はなく、全問がマークシートの選択式です。ディクテーションは聞き逃しを見つける練習として使い、パートごとに書く単位を変えると続けやすくなります。

まずは各パートの形をおさえる

ディクテーションは「聞いた音声を一語ずつ書き取る学習法」です。くわしくはディクテーションとは?意味と効果で書いています。

ここでは、まず各パートの形をおさえておきましょう。2026年10月時点のIIBC公式サイトのテスト形式では、リスニングは約45分で100問です。

パート問題数流れる音声印刷されているもの
Part1 写真描写問題6問写真について4つの短い説明文写真だけ(説明文は印刷なし)
Part2 応答問題25問1つの質問か文章と、3つの答えなし
Part3 会話問題39問2人か3人の会話(各会話に設問3問)設問と選択肢

どのパートも音声は1度しか流れません。

だからこそ『聞こえたつもり』が残りやすいんです。書き取ってみると、つもりだった箇所がはっきり見えてきます。

最新の形式はIIBC公式のテスト形式のページで確認しておいてください。ディクテーションそのものの基本はディクテーションのやり方と答え合わせのコツにまとめています。

Part4まで全部やらなくていい?

Part4もディクテーションの素材にはなります。ただ、アナウンスやナレーションは1本が長めです。

この記事では、まず取り組みやすいPart1〜3に絞って話を進めますね。Part1〜3で書き取りに慣れてから、Part4の一部に広げていく流れでも十分です。

パートごとの「書き取る単位」を決める

同じディクテーションでも、Part1とPart3では音声の長さがまるで違います。書く量をそろえようとせず、パートに合わせて単位を決めておくのがコツです。

『ディクテーションは全文を書くもの』と思っている方も多いはずです。実は、目的に合わせて書く範囲を狭めるやり方もあります。

編集部では、パートごとに次のような単位で書き取る形をすすめています。

パート書き取る単位1回の量の目安ねらい
Part1説明文1文ずつ写真1枚につき4文主語と動詞の形を正確に聞く
Part2問いかけ1文+正解の応答1文1問につき2文文の最初の数語を聞き取る
Part3会話の中の設問に関わる発言だけ1会話につき2〜4か所答えの根拠になる部分を聞く

Part3の全文を書こうとすると、1つの会話だけでかなりの時間がかかります。それで疲れてやめてしまうのは、もったいないですよね。

単位を小さくしておけば、1日の学習の中でPart1からPart3までをひと通り回せます。

TOEICのPart1〜3で書き取る単位と1回の量を並べた図解

TOEIC Part1のディクテーションは1文ずつ

先に結論

Part1は1文が短いので、ディクテーションの入り口にぴったりです。4つの説明文を1文ずつ止めて書き、主語と動詞の形まで合っているかを確かめます。

Part1は写真を見ながら、短い説明文を聞く問題です。1文が短いぶん、聞き取れなかった1語が目立ちます。

例えば “A man is checking a document.” のような文でも、”is” や “a” が抜けて書かれることがよくあります。

この小さな抜けに気づけるのが、Part1で書き取る良さなんです。

Part1の書き取りの進め方
  1. 写真を見て、まず4つの説明文を通して聞く
  2. 1文ごとに音声を止めて、聞こえたとおりに書く
  3. 書けなかった箇所は空欄のまま、もう2回まで聞き直す
  4. スクリプトと照らし合わせて、違う箇所に印をつける
  5. 印をつけた文だけ、音声に合わせて声に出して読む

Part1で落としやすい音

Part1では「〜されている」「〜しているところ」の形がよく出てきます。

“is being” や “has been” のような部分は、弱く短く発音されやすいです。書き取ってみると、この部分が丸ごと抜けていることに気づく方も多いですよ。

正解の文だけでなく不正解の文も書く

Part1では、写真と合わない説明文も同じように書き取ってみてください。不正解の文も英文としては自然なので、聞き取りの練習になります。

TOEIC Part2のディクテーションは問いかけと応答をセットで

先に結論

Part2は、問いかけの最初の数語で答えの方向が決まりやすいパートです。問いかけ1文と正解の応答1文をセットで書き取り、会話の流れごと耳に残します。

『Part2は短いのに、気づいたら次の問題が始まっている』という声はとても多いです。

問いかけの冒頭を聞き逃すと、どの答えも合っているように聞こえてしまいます。ディクテーションでは、この冒頭を正確に書けるかを確認します。

例えばこんなやり取りです。

「When does the meeting start?」
「At ten, I think.」

“When does” の部分が速くつながって聞こえると、”Where” と取り違えることも。ここが書き取りで一番見つけたいところです。

Part2で書き取ったあとに確かめること
  • 問いかけの最初の2〜3語が合っているかを確認する
  • 疑問文か平叙文かを、書いた文で見分けられるか確認する
  • 正解の応答が問いかけのどの語に答えているか線で結ぶ
  • 不正解の選択肢に、問いかけと似た音の語がないか見る

応答の書き取りで気づけること

Part2の正解は、問いかけに直接答えない形もあります。「分かりません」「確認します」のような返し方です。

応答まで書いておくと、こうした返し方のパターンが手元のノートにたまっていきます。

TOEIC Part3のディクテーションは会話の要所だけ書く

先に結論

Part3は会話が長いので、全文ではなく設問に関わる発言だけを書き取る進め方がおすすめです。設問を先に読み、答えの根拠になりそうな発言を狙って書きます。

『Part3は話の流れがつかめないまま終わってしまう』という方も多いですよね。

Part3の会話には、設問が3問ずつ付いています。設問は問題用紙に印刷されているので、何を聞けばいいかは先に分かります。

その答えにつながる発言だけを書き取るのが、Part3で無理なく続ける形です。

Part3の書き取りの進め方
  1. 設問3問を読み、聞くべきこと(場所・目的・次の行動など)を決める
  2. 会話を通して聞き、答えの根拠がありそうな箇所の秒数をメモする
  3. その箇所だけを止めながら書き取る
  4. スクリプトと照らし合わせ、書けなかった語に印をつける
  5. 会話全体をもう一度聞き、流れの中で根拠の発言が聞こえるか確かめる

3人の会話は話し手の切り替わりに注目

Part3には3人で話す会話もあります。話し手が変わったところで、誰の発言か分からなくなることがあります。

書き取る時は、発言の頭に「男性1」「女性」のように話し手をメモしておきましょう。誰が何を言ったかを問う設問の確認にも役立ちます。

よくある失敗

最初からPart3を全文書こうとして、1つの会話に時間を使いすぎてしまうことがあります。全文を書くのは、要所の書き取りに慣れてからでも遅くありません。

IIBCが公式問題集のページで紹介している音声の使い方でも、Part3・4はスクリプトを見ながら聞く方法が挙げられています。書き取りと、スクリプトを見ながら聞くことを組み合わせるのも一つの形です。

TOEICのパート別ディクテーションでよくある相談

先に結論

よく見かける悩みは「Part3が分からない」「Part2が聞き取れない」「Part3・4を全部書くと長すぎる」の3つです。どれも、書く範囲と目的をしぼることで進めやすくなります。

Yahoo!知恵袋などでよく見かける相談を、要約して答えていきますね。

Part3の内容がまったく分からない

簡単な会話なら分かるのに、少し難しくなると何の話か分からなくなる、という相談です。

この場合は、会話のどこで分からなくなったかを特定するのが先です。書き取ってみると、知らない単語のせいなのか、音がつながって聞こえないせいなのかが分かれます。

知らない単語が原因なら単語の確認、音が原因なら書き取りと音読、というように手当てが変わります。

Part2の問いかけが聞き取れない

疑問詞に意識を向けているのに聞き取れない、という相談もよくあります。

疑問詞は文の最初に来るので、そこを聞き逃すと立て直しにくいんです。問いかけの最初の数語だけを何度も書き取る練習から始めてみてください。

慣れてきたら、問いかけ全体、応答とセット、と書く範囲を広げていきます。

Part3・4を全文ディクテーションすると長すぎる

1つの会話を全部書くと時間がかかりすぎる、という相談です。

先ほどの単位の表のとおり、Part3は要所だけ書く形でも十分練習になります。全文を書く日は週に1回だけ、と決めてしまうのも続けるコツです。

相談まず試したいこと書き取る範囲
Part3の内容が分からない分からなくなった箇所を特定する分からなくなった前後の発言
Part2が聞き取れない問いかけの冒頭だけを書く最初の2〜3語
Part3・4が長すぎる設問に関わる発言だけを書く1会話につき2〜4か所

答え合わせで見つけたミスを仕分ける

先に結論

書き取りのミスは、種類によって次にやることが変わります。ミスに印をつけたら、どの種類かを仕分けてから次の練習に進むと、同じミスをくり返しにくくなります。

答え合わせで赤い印がたくさんつくと、落ち込んでしまいますよね。ただ、印の数よりも、どんな種類のミスかの方が大事なんです。

編集部では、ミスを次の4つに分けて考えています。

ミスの種類例次にやること
知らない単語単語そのものを知らなかった意味と発音を確認して、その文を聞き直す
音のつながり“Check it out” が1語に聞こえたその部分だけ音声に合わせて声に出す
弱く読まれる語“a” “the” “is” が抜けた文法から入る語を考え、もう一度聞く
似た音の取り違え“When” と “Where” を取り違えた2つの語を並べて聞き比べる
書き取りのミスを4種類に分けて次の練習を決める図解

一人で続けるか、人に見てもらうか

ミスの仕分けは一人でもできます。ただ、自分では「知らない単語」と思っていても、実は音の変化が原因だったということも。

聞き取れない原因の見分けや、発音とセットの練習を人に見てもらう方法もあります。リスニングと発音の個別コーチングでは、ディクテーションの課題が出されるサービスもありますよ。

聞き取れない原因をもっと詳しく知りたい方は、リスニングを伸ばすディクテーションと聞き取れない原因の見つけ方も読んでみてください。

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よくある質問

TOEICの本番にディクテーションの問題は出ますか?

2026年10月時点のIIBC公式サイトでは、TOEIC Listening & Reading Testは全問がマークシートの選択式です。ディクテーションは本番の問題ではなく、聞き逃しを見つけるための練習として使います。

TOEIC Part2のディクテーションは、不正解の選択肢も書いたほうがいいですか?

時間があれば書いてみてください。不正解の選択肢には、問いかけと似た音の語が入っていることがあり、取り違えの練習になります。時間がない日は、問いかけと正解の応答だけで十分です。

TOEIC Part3のディクテーションは全文書かないと意味がありませんか?

全文でなくても練習になります。設問に関わる発言だけを書き取る形なら、1つの会話にかける時間を短くでき、毎日続けやすくなります。

練習の素材は何を使えばいいですか?

本番と同じ形式の音声が入っている公式問題集が使いやすいです。2026年10月時点のIIBC公式サイトでは「TOEIC公式教材アプリ」で公式問題集の音声をダウンロードできると案内されています。使い方はTOEICのディクテーションと公式問題集の使い方でも紹介しています。

まとめ

この記事の要点
  • TOEICの本番に書き取り問題はなく、ディクテーションは聞き逃しを見つける練習として使う
  • Part1は説明文を1文ずつ書き、主語と動詞の形まで確かめる
  • Part2は問いかけと正解の応答をセットで書き、冒頭の数語を正確に聞く
  • Part3は設問に関わる発言だけを書き取ると続けやすい
  • 答え合わせのミスは4種類に仕分けて、次の練習を決める
ディクテーションドットコム

ディクテーションドットコム 編集部

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