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『英語を毎日聞いているのに、なかなか聞き取れるようにならない』と悩んでいる方は多いですよね。
結論から言うと、ディクテーションをリスニングの練習に使うなら、書き取った後に「なぜ聞けなかったか」を仕分けるのがいちばんの近道です。原因が分かれば、次にやる練習が決まります。
この記事を読めば、書き取りの結果から聞き取れない原因を見つけ、原因に合った練習を組み合わせる方法が分かります。
リスニングでディクテーションをすると何が分かる?
リスニングのディクテーションは、聞いた英語を一語ずつ書き取り、聞けていない所を目に見える形にする練習です。空欄や書き間違いは、そのまま「聞き取れない原因」の手がかりになります。
リスニングの練習というと、たくさん聞くことを思い浮かべますよね。
もちろん聞く量は大切です。ただ、聞くだけだと「どこが分からなかったのか」が記憶にしか残りません。
ディクテーションでは、分からなかった所が空欄や間違いとして紙に残ります。
実は、この「残る」ことがリスニングのディクテーションの強みなんです。
| 練習 | 終わった後に残るもの |
|---|---|
| 聞き流し | 「速かった」「半分くらい分かった」という感想 |
| 問題を解く | 正解か不正解か |
| ディクテーション | 聞けなかった単語と、その位置 |
ディクテーションそのものの基本はディクテーションとは?意味と英語学習での効果、伸びる力の全体像はディクテーションの効果|伸びる力と効果が出にくい使い方で紹介しています。
書き取りの「間違い方」に原因が出る
同じ1文でも、人によって間違え方が違います。
例えば「Did you get it?」という短い文で考えてみます。
- 「Did you get」までで止まった:最後のitが弱くて聞こえなかった
- 「Did you get to」と書いた:get itがつながって別の音に聞こえた
- 「Do you get it」と書いた:文法で補えず、時制を取り違えた
どれも「聞き取れなかった」ですが、原因は全部違いますよね。ここを見分けるのが、この記事の中心になります。
リスニングディクテーションが向いている人
リスニングディクテーションは、次のような悩みを持つ人と特に相性がいい練習です。
- 原稿を読めば分かるのに、音だけだと分からない
- 聞き取れない時、どこで詰まったのか説明できない
- 問題演習を重ねても、同じような所で聞き逃す
- 聞く量は増やしたのに、手応えが変わらない
一つでも当てはまるなら、次の章の診断表が役に立つはずです。
聞き取れない原因を5つに仕分ける診断表
書き取りで出た間違いは、だいたい5つの原因に仕分けられます。原因が違えば、効く練習も違います。答え合わせの時に、間違えた箇所ごとに下の表のどれに当たるかを書き添えてみてください。
『全部聞き取れないから、何から手をつければいいか分からない』という方もいますよね。
そんな時こそ、間違いを原因ごとに分けてみるんです。数えてみると、自分の苦手がどこに偏っているかが見えてきます。

| 原因 | 書き取りに出るサイン | 確かめ方 |
|---|---|---|
| A 単語を知らない | 原稿を見ても意味が分からない語がある | 原稿を読んで分かるかどうか |
| B 音のつながり | 2語が1語に聞こえ、別の単語で書いた | 原稿を見た後に聞くと分かる |
| C 弱い音・消える音 | the、a、to、語尾のsやedが抜ける | 小さな語ばかり抜けている |
| D 速さ・長さ | 前半は書けるが、途中から書けなくなる | 短く区切ると書ける |
| E 文法や意味で補えない | 音は聞こえたが、形を取り違えた | 書いた英文が文法的におかしい |
この表は、原稿を見る前の答案と、原稿を見た後の感想を比べると使いやすくなります。
「原稿を見たら知っている単語だった」ならBかC、「原稿を見ても意味が分からない」ならAです。
原因Aと原因Bを見分けるコツ
いちばん迷いやすいのがこの2つです。
見分ける質問はシンプルで、「文字で見たら分かったか」です。
文字で見て分かったのに聞けなかったなら、知識は足りていて、音の方に原因があります。文字で見ても分からなかったなら、単語や表現を覚えるところからです。
原因Dは「途中から崩れる」で気づく
『最初はほぼ書けるのに、途中からまったく書けなくなる』という声はよく聞きます。
これは単語や音の問題というより、聞きながら覚えておける量を超えた時に起きやすい崩れ方です。
1文が長い時に起きるなら、区切る位置を短くすると書けるかどうか試してみてください。短くすると書けるなら、原因Dと考えてよさそうです。
診断シートの付け方
仕分けた結果は、ノートの端に小さな表として残しておくと便利です。
例えば、こんな項目で十分です。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 音声 | 使った素材と何番目の文か |
| 間違えた語 | 抜けた語・書き違えた語をそのまま |
| 原因 | AからEの記号 |
| 原稿を見た後のひと言 | 「知っている語だった」「速くて追えなかった」など |
| 次にやること | 聞き直す・音読する・単語帳に写す など |
数日分たまったら、原因の記号を数えてみてください。
『思っていたより、Cの弱い音ばかりだった』のように、自分のイメージと違う結果が出ることも少なくありません。
一つの間違いに原因が2つ重なることもあります。迷ったら両方に印を付けて大丈夫です。大事なのは、どの原因が多いかの「傾向」をつかむことです。
原因ごとの練習の組み合わせ
原因が分かったら、ディクテーションに「もう一つの練習」を足します。単語なら覚える練習、音のつながりなら真似る練習、と組み合わせを変えるのがコツです。
ディクテーションは原因を見つけるのが得意ですが、見つけた穴を埋めるのはほかの練習の方が向いていることもあります。
原因ごとの組み合わせをまとめると、こうなります。
| 原因 | ディクテーションに足す練習 | 1回分の例 |
|---|---|---|
| A 単語を知らない | 単語・表現の暗記 | 抜けた語を単語帳に写して覚える |
| B 音のつながり | 聞き直しと真似 | つながった所だけ何度も聞いて口で真似る |
| C 弱い音・消える音 | 音読 | 弱く読む語を意識して原稿を読む |
| D 速さ・長さ | シャドーイング | 区切りを短くして書き、全体を追いかけて言う |
| E 文法や意味で補えない | 文法の見直し | 取り違えた形を文法書で確かめる |

音のつながり(原因B)が多い人の練習
英語は、前の単語の終わりと次の単語の始まりがつながって聞こえることがあります。
「Check it out」が「チェキラウ」のように一続きに聞こえるのが、よく挙げられる例です。
こうした所は、書き取りで抜けた部分だけを何度も聞き、聞こえたとおりに口で真似してみてください。自分で言える音は、聞いた時にも気づきやすくなります。
弱い音・消える音(原因C)が多い人の練習
冠詞や前置詞、助動詞は、文の中で弱く短く発音されることが多い語です。
例えば「I can do it.」のcanは、文の中では小さく短く聞こえることがあります。
原稿を見ながら音読し、「ここは弱く読む」と自分で印を付けると、聞く時にも抜けにくくなります。
単語(原因A)と文法(原因E)が多い人の練習
AとEは、音より先に知識の方を補うと早く減っていきます。
原因Aが多い時は、抜けた語を単語帳やノートに写し、例文と一緒に覚えてみてください。次に同じ音声を書き取った時に書ければ、その語はもう「聞いて分かる語」です。
原因Eが多い時は、取り違えた形を文法書で確かめます。
「He have」と書いてしまったなら、三人称単数の形を見直す、という具合です。直した後に原稿を音読すると、正しい形が耳にも残りやすくなります。
速さ・長さ(原因D)が多い人の練習
途中から崩れる人は、書き取りの区切りを短くするところから始めてみてください。
1文を2つか3つに区切って書けるようになったら、少しずつ区切りを長くしていきます。
仕上げに同じ英文をシャドーイングすると、速さに耳と口を慣らしやすくなります。
原因を仕分けずに「とにかく量を増やす」と、同じ穴を何度も素通りしがちです。量を増やすのは、苦手な原因が少し減ってからでも遅くありません。
英語リスニングのディクテーションの進め方と素材選び
- 1文から数文の短い音声を選ぶ
- 原稿を見ずに通して1回聞く
- 1文ずつ止めて書き取る
- 原稿と照らし合わせ、間違いにAからEの印を付ける
- 印の多い原因に合わせて、もう一つの練習を足す
英語リスニングのディクテーションは、この流れが基本の形です。
手順ごとの細かいコツはディクテーションのやり方|5つの手順と答え合わせのコツにまとめています。
素材は「原稿があるか」で選ぶ
答え合わせができないと、原因の仕分けもできませんよね。

そのため、素材は原稿(スクリプト)が手に入るものを選ぶのが基本です。調査時点で確認できた素材の特徴をまとめると、次のようになります。
| 素材 | 原稿の扱い | 使う時のひと言 |
|---|---|---|
| BBC Learning Englishの6 Minute English | 各回にトランスクリプトがある | 公式に「一語一句の書き起こしではない」と注記がある |
| VOA Learning English | 記事に本文テキストと音声が付く | 通常より3分の1遅く読まれる。2026年10月時点で新しい記事は2025年3月以降出ていない |
| TED Talks | ほぼ全動画にトランスクリプトがある | YouTube版の自動生成字幕は正確でないことが多いとTED自身が説明 |
| NHKラジオ英会話 | 月刊テキストがある | 2026年度の番組表ではNHK FMで平日の朝に15分 |
BBCのトランスクリプトは一語一句ではないので、答え合わせで食い違いが出た時は「原稿が違うだけかも」と考えてみてください。
ニュースやドラマを使う方法はニュースや海外ドラマでディクテーション|BBC・VOAの使い方で詳しく紹介しています。番組の時間や配信は変わることがあるので、最新は各公式サイトで確認しておきましょう。
原因の偏りで素材の難しさを変える
仕分けの結果は、素材選びにも使えます。
| 多い原因 | 素材の選び方の目安 |
|---|---|
| Aが多い | 語彙がやさしい素材に下げる |
| BとCが多い | 今の素材のまま、聞き直しを増やす |
| Dが多い | 1文が短い素材や、ゆっくり読まれる素材にする |
| どれもほとんど無い | 少し速い素材や長めの音声に広げる |
今の素材が合っているかどうかは、間違いの「数」より「種類」で判断するのがおすすめです。
会話にすると、こんな感じです。
「最近、間違いがほとんど弱い音のCばかりなんだよね」
「単語は足りてきたんだね。それなら同じ素材で、音の方を詰めていこう」
試験のリスニング対策として使う場合
TOEIC Listening & Reading Testのリスニングは、公式説明では約45分間で100問、音声は1度だけ流れます。
本番で書き取りをするわけではありませんが、運営団体のIIBCは公式問題集の音声を使って空所を書き取る学習例を紹介しています。
試験の音声で原因を仕分けておくと、本番で聞き逃しやすいポイントが分かります。進め方はTOEICのディクテーション|やり方と公式問題集の使い方を参考にしてみてください。
リスニングとディクテーションのよくある相談
リスニングのためのディクテーションについて、Q&Aサイトでよく見かける相談を取り上げます。質問は要約して紹介しています。
相談1『TOEICのリスニングのスコアを上げたい。ディクテーションは効果がある?』
試験のスコアがどれだけ変わるかは、人によって違うので約束はできません。
ただ、リスニングで点を落としている理由が「音で聞き逃している」なら、ディクテーションで原因を見つける意味は大きいです。
まず公式問題集の音声で数問分を書き取り、間違いをAからEに仕分けてみてください。原因Aが多いなら語彙、BやCが多いなら音の練習、と次の一手が決まります。
相談2『ディクテーションとシャドーイング、リスニングにはどっちが効果的?』
どちらが上というより、得意なことが違います。
ディクテーションは「聞けていない所を見つける」練習、シャドーイングは「聞いた音についていく」練習です。
原因を仕分けた結果、DやBが多いならシャドーイングを足すと相性がいいです。Aが多いなら、どちらよりも先に単語を覚えると効率が上がります。
相談3『シャドーイングとディクテーションを続けているのに、伸びている気がしない』
続けているのに手応えがない時は、練習の量より「何を直しているか」を見直すタイミングです。
答え合わせの後、間違いの理由まで書いているか確かめてみてください。理由を書かないと、同じ原因の間違いを繰り返していても気づきにくいんです。
1週間分の間違いを原因別に数えてみると、意外な偏りが見つかることがあります。
偏りが分かったら、足す練習を一つに絞ってみてください。あれもこれも足すより、原因に合う一つを続ける方が変化に気づきやすくなります。
一人で続けるか、人に見てもらうか
原因の仕分けは一人でもできます。ただ、自分の発音のくせが原因になっている時や、仕分けても次に何をやるか決めきれない時は、人に見てもらう方が早いこともあります。
『自分で仕分けても、本当に合っているのか不安』という気持ち、よく分かります。
一人で続けるか、人の手を借りるかは、次のような場面で考えてみてください。
| 場面 | 一人で進めやすい | 人に見てもらうと助かる |
|---|---|---|
| 原因の診断 | 間違いの傾向がはっきりしている | どの原因か判断に迷う所が多い |
| 発音とのセット練習 | 原稿を見て音読できる | 自分の発音が合っているか分からない |
| 学習計画の管理 | 毎日のメニューを自分で決められる | 何をどの順でやるか決められない |
| 続けること | 一人でも習慣にできる | 誰かに見てもらう方が続く |
- 間違いをAからEに仕分けて、1週間分数えてみる
- 一番多い原因に合わせて、足す練習を1つだけ決める
- 同じ音声を数日続けて、印が減るかを見る
この3つを試しても判断に迷うなら、人の目を借りるタイミングかもしれません。
リスニング専門のコーチングという選び方
人に見てもらう方法の一つが、リスニング・発音のコーチングです。
例えば、産経ヒューマンラーニングのmimitore(ミミトレ)は、公式サイトで「リスニング・発音の専門コーチング」として紹介されています。
2026年10月時点の公式サイトでは、聞き取れない理由を分析するリスニング診断から始まり、毎週50分の授業、毎月の確認テストという流れです。
LINEでレベルに合わせたディクテーション問題が毎日届く仕組みもあり、つながる音や消える音、弱く読まれる音などを段階的に練習する内容とされています。
料金は2026年10月時点の公式表記で3ヶ月(全12回)198,000円(税込)です。最新の内容はmimitoreの公式サイトで確認してみてください。
人に見てもらう方法の比べ方はディクテーションを人に見てもらう方法|リスニングコーチングの選び方で詳しく紹介しています。
mimitore(PR)
聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に
mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。
無料mimitoreの無料カウンセリングを見るコース内容・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
リスニングのディクテーションは毎日やるべきですか?
毎日でなくても大丈夫です。短い音声を書き取って原因を仕分けるところまで終えられる日にやり、ほかの日はシャドーイングや聞く練習に回す組み合わせ方もあります。続けやすい頻度を選んでみてください。
同じ音声は何回くらい使えばいいですか?
決まった回数はありません。間違いの印がほとんど付かなくなるまで、同じ音声で書き取りと聞き直しを繰り返すのが一つの目安です。穴が減ったら次の音声に進みます。
途中から聞き取れなくなるのはなぜですか?
聞きながら覚えておける量を超えた時に起きやすい崩れ方です。書き取る区切りを短くして、書けるようになったら少しずつ長くしてみてください。仕上げにシャドーイングを足すと速さに慣れやすくなります。
原稿が無い動画でもディクテーションはできますか?
書き取りはできますが、答え合わせができないので原因の仕分けが難しくなります。自動生成の字幕は正確でないことがあるため、原稿や正確な字幕が付いた素材を選ぶ方が安心です。
ディクテーションをするのに良いリスニング教材はありますか?
原稿が手に入り、今の自分が大半は書ける難しさの音声がおすすめです。この記事の素材の表にあるように、BBCやVOA、TED、NHKの講座はそれぞれ原稿の扱いが違います。注記や更新状況を確かめてから選んでみてください。
まとめ
- リスニングのディクテーションは、聞けない所を紙の上に残す練習
- 間違いは「単語」「音のつながり」「弱い音」「速さ・長さ」「文法」の5つに仕分けられる
- 原因ごとに、ディクテーションに足す練習を変える
- 素材は原稿が手に入るものを選び、注記や更新状況も確かめる
- 仕分けに迷う時や発音とセットで直したい時は、人に見てもらう方法もある





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