ディクテーションのやり方|5つの手順と答え合わせのコツ

ディクテーションのやり方を5つの手順と答え合わせのコツで解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が英語教材・放送局・試験団体・各サービスの公式サイトなどの公開情報と読者の声を調べて独自に執筆しています。紹介しているサービスの一部にはPRを含みます。

『聞いて書くのは分かるけど、1文ずつ止めるの?何回聞いていいの?』と、やり方の細かい所で手が止まっている方も多いはずです。

結論から言うと、ディクテーションのやり方は「通して聞く、1文ずつ書く、答え合わせ、聞き直す」が基本の形です。そして、効果を分けるのは書き取りよりも答え合わせの方なんです。

この記事を読めば、英語ディクテーションのやり方を手順どおりに進められ、答え合わせの結果を次の練習に回せるようになります。

目次

ディクテーションのやり方は5つの手順

先に結論

ディクテーションの方法は一つではありませんが、迷ったらこの5つの手順で進めてみてください。最初に流れをつかみ、最後に聞き直して終わるのがポイントです。

ディクテーションそのものの意味はディクテーションとはで書いているので、ここでは手順に絞って話しますね。

ディクテーションの5つの手順
  1. スクリプトがある短い音声を選ぶ
  2. 何も書かずに通して聞き、内容をつかむ
  3. 1文ずつ止めて、聞こえた英語を書き取る
  4. スクリプトと見比べ、違いを4色で印を付ける
  5. スクリプトを見ながら聞き、最後に閉じてもう一度聞く
ディクテーションの5つの手順を、素材選びから聞き直しまで順番に示した図解

1回の練習にかかる時間は、素材の長さによって変わります。最初は1分前後の音声で、20〜30分ほどで終わる量にしておくと続けやすいです。

30分で終える時の時間配分

『どこにどれだけ時間をかければいいの?』という方のために、1分前後の音声を使う場合の配分例を置いておきます。

手順時間の目安ここでやること
1と23分素材を決めて、通して聞く
312分1文ずつ止めて書き取る
410分4色で答え合わせして、色の数を数える
55分見ながら聞き、閉じてもう一度聞く

書き取りに時間を使いすぎて、答え合わせが駆け足になるのはもったいないです。答え合わせと聞き直しに、全体の半分近くを残しておきましょう。

何を用意すればいい?

用意する物は多くありません。

用意する物ポイント
音声1文ずつ止めて聞き直せるもの
スクリプト音声の英文原稿。答え合わせに使う
ノートか紙1行おきに書くと、後で書き込みやすい
ペン答え合わせ用に色ちがいを用意しておく

手で書くのが大変な方は、パソコンやスマホでタイピングしてもかまいません。答え合わせの印が付けられれば、どちらでも大丈夫です。

手順ごとのコツ:止め方・聞く回数・書き方

先に結論

1文が長い時は意味のまとまりで区切り、1か所につき3回ほど聞いたら次に進みます。分からない所は空けたまま先へ進むのがコツです。

ここからは、手順ごとにつまずきやすい所を見ていきます。

手順1:素材は「8割くらい書ける」ものを選ぶ

素材選びで、続けやすさがほぼ決まります。全部書けてしまう素材だと発見がなく、ほとんど書けない素材だと答え合わせがつらくなりますよね。

目安は、1回目の書き取りで8割くらい書けるレベルです。素材の探し方はおすすめ教材・アプリの選び方でも紹介しています。

手順2:最初は書かずに通して聞く

いきなり書き始めると、話の流れが分からないまま細かい音を追うことになります。

最初の1回は、「誰が、どこで、何の話をしているか」だけつかんでおきましょう。場面が分かると、聞こえにくい語も予想しやすくなります。

手順3:1文ずつ止めて書く

ここがいちばん迷う所だと思います。『全文を聞いてから書くの?1文ずつ?』という相談はとても多いんです。

基本は1文ずつ止めて書く形です。1文が長くて覚えきれない時は、意味のまとまりでさらに区切ってかまいません。

1文の長さ止め方の例
短い(5語前後)1文を聞いてから止めて書く
中くらい主語と動詞のまとまりで1回止める
長い「, 」や and、when などの前で区切る

例えば「I was going to call you, but I forgot.」なら、「I was going to call you」と「but I forgot」の2つに分けて書けば十分です。

何回まで聞いていい?

聞く回数に決まりはありません。ただ、同じ所を何十回も聞くと時間ばかりかかり、疲れてしまいます。

1か所につき3回ほど聞いても分からなければ、空欄のまま次の文に進みましょう。参考までに、CASECのディクテーション問題でも、受験要領では音声は3回まで再生できると説明されています。

書き取る時のルール
  • 分からない語は下線で空けておく
  • 聞こえた音をカタカナでメモしてもよい
  • 自信のない語には小さく「?」を付ける
  • 数字は算用数字で書いてよい
  • 書き直す時は消さずに横に書く

カタカナのメモや「?」の印は、答え合わせの時に役立ちます。どこで迷ったかが残るからです。

聞こえた音の変化はメモしておく

書き取りをしていると、知っている語なのに別の音に聞こえる所が出てきます。それは英語の音の変化かもしれません。

  • 「Check it out」が「チェキラウ」のように1語に聞こえる
  • 「Did you」が「ディジュ」のようにくっついて聞こえる
  • 「want to」の t が弱くなって聞こえにくい

こうした所は、カタカナでその聞こえ方をメモしておくと、答え合わせで「この音はこう聞こえるんだ」と結びつけやすくなります。

手順4の前に:書き終えたら一度見直す

スクリプトを開く前に、自分の書いた英文を一度読み直してみてください。

「He go to school」のように文法的におかしい所があれば、聞き落としがあるかもしれません。その所だけもう一度聞くと、自分で気づけることがあります。

ここで直せた所は、答え合わせの時に「自分で気づけた所」として印を付けておくと、次の自信になります。

手順5:聞き直しで終わる

答え合わせの後は、スクリプトを見ながらもう一度聞きます。

最後にスクリプトを閉じて聞き、さっきまで聞こえなかった音が聞こえたら、その日の練習は十分です。余裕があれば、音読やシャドーイングにつなげるとさらに定着しやすくなります。

答え合わせは4色で記録する

先に結論

答え合わせで赤を付けるだけだと、「何がダメだったか」が残りません。聞けた・聞き違い・知らない語・文法の予測ミスの4つに色を分けると、次に何を練習すればいいかが見えてきます。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

答え合わせは、正解か不正解かを付ける作業ではありません。間違い方を分けて、次の練習の材料を集める作業なんです。

色の例意味例次の練習
青聞けた語正しく書けた所特になし。自信にしておく
赤聞き違い“can” を “can’t” と書いた音を聞き比べ、口に出してみる
緑知らない語意味もつづりも知らなかった単語として覚えて、音で確かめる
オレンジ文法の予測ミス過去形の ed や複数形の s が抜けた文の形を見直して、もう一度聞く

色は手元にあるペンで、自分の決めた意味で使えば大丈夫です。大事なのは、毎回同じ意味で使うことです。

答え合わせを、聞けた・聞き違い・知らない語・文法の予測ミスの4色に分けて記録する方法の図解

4色に分けると何が変わる?

例えば、10文の書き取りで赤が8か所、緑が1か所、オレンジが1か所だったとします。

この場合、単語帳を開くより、聞き違えた音を聞き比べる練習の方が近道です。反対に緑が多ければ、素材が少し難しい合図かもしれません。

色の数を数えるだけで、次の練習が決まる。ここが4色で分けるいちばんの良さです。

答え合わせの後にやること
  • 4色それぞれの数を数える
  • いちばん多い色を1つ選ぶ
  • その色の語だけを集めて、もう一度聞く
  • 次の練習では、その色の数が減ったかを見る

記録ノートはこう書く

4色で印を付けたら、ノートの右側か下に小さな集計欄を作っておきます。書くのはこれだけです。

項目書き方の例
日付と素材10月の会話音声、前半
青の数52語
赤の数6語
緑の数2語
オレンジの数3語
次のテーマ赤の多かった can と can’t の聞き分け

毎回の集計が並ぶと、どの色が減ってきたかがひと目で分かります。『前より赤が減った』と目で見えると、続ける気持ちにもつながりますよね。

色ちがいのペンで印を付けたディクテーションのノートと集計欄の手元の写真

4色ボールペンディクテーションとは?

『4色ボールペンディクテーションって、どうやるの?』と気になっている方もいるはずです。

4色ボールペンディクテーションは、韓国語の学習書(HANA・2014年)で紹介されているメソッドの名前として確認できます。ただ、英語向けに決まった色の使い分けは、公式な情報として確認できませんでした。

なので、ここで紹介した4色の分け方も、決まった定義ではありません。「自分で色の意味を決めて、答え合わせを記録するやり方」として使ってみてください。

色ペンがない時は

ペンが1色しかない時は、記号で分けても同じことができます。例えば、聞き違いは下線、知らない語は丸、文法の予測ミスは三角、のように決めておく方法です。

聞き違いの原因をもっと細かく見たい方は、リスニングを伸ばすディクテーションも参考にしてみてください。

目的によってやり方を少し変える

基本の5つの手順は同じでも、目的によって素材や力を入れる所が変わります。

目的素材の例やり方の工夫
TOEICのリスニング公式問題集の音声間違えた問題の音声だけを書き取る
日常会話の聞き取り短い会話の音声音のつながりの赤に注目する
中高生の復習授業や講座で習った英文知っている英文で音と文字を結ぶ

TOEICの公式問題集を使う場合、IIBCは問題集10のページで、Part 5・6の音声を聞いて空所の語や文を書き取り、実際の英文と比べる学習例を紹介しています。穴埋めの形なので、全文を書くより取り組みやすい方法です。

迷いやすい細かいルールの決め方

先に結論

スペルミスや聞こえ方のちがいなど、答え合わせで迷う所は先にルールを決めておくと楽です。厳しくしすぎず、聞き取りの練習として意味のある所だけ印を付けます。

答え合わせをしていると、『これは間違いに入れるの?』と迷う場面が出てきます。よくあるものを表にしました。

迷う場面決め方の例
音は合っているが、つづりを間違えた聞けた扱いにして、つづりだけ直しておく
“I’m” を “I am” と書いた音の違いに気づくため、聞き違いに入れる
スクリプトに無い言いよどみが聞こえた印は付けず、気にしなくてよい
スクリプトと音声が少し違う音声を優先して、自分のミスに数えない
数字を英語のつづりで書くか迷う算用数字でよい。聞き取れたかどうかだけを見る
a と the を取り違えた小さな語ほど聞き落としやすいので、聞き違いに入れる

特に最後の点は大事です。BBC Learning Englishの「6 Minute English」のように、トランスクリプトに「一語一句の書き起こしではない」と書かれている素材もあります。

スクリプトが音声と完全には一致しない素材では、合わない所を自分のミスだと思い込まないようにしましょう。

よくある失敗

答え合わせで全部を赤にして終わってしまうことも。赤の数が多いと疲れてしまい、次の練習に気持ちが向かなくなります。色を分けて、できた所の青も数えておきましょう。

ディクテーションのやり方でよくある相談

先に結論

「聞いて書いた後どうするか」「どこで止めるか」「書かずに頭の中でやってもいいか」の3つが特に多い相談です。どれも、この記事の手順の中に答えがあります。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して取り上げます。

聞いて書き出すことまでは分かるのですが、その後どうすればいいですか?

いちばん多い相談がこれです。結論から言うと、書き出した後の「答え合わせ」と「聞き直し」までがディクテーションのやり方です。

書いて終わりにせず、4色で印を付けて、いちばん多い色の語を集めて聞き直してみてください。聞き直しの時に口に出してまねすると、次から聞こえやすくなることがあります。

1文ぐらいで切っていいのですか?全文を聞いてから書くのですか?

1文で切ってかまいません。全文を聞いてから書く方法もありますが、覚えきれずに書けない所が増えてしまいます。

最初の1回だけ全文を通して聞き、書き取りは1文ずつ。この組み合わせが進めやすいと思います。

1文を流し終わってから書くのか、聞きながら書くのか、という相談もよく見かけます。これも、流し終わって止めてから書くのが基本の形です。聞きながら書こうとすると、書いている間に次の音を聞き逃してしまうからです。

書かずに頭の中で文章を覚えて、スクリプトで確認するのでも効果は同じですか?

そういう進め方をしている人もいます。時間を短くできるのは、大きな良さですよね。

ただ、頭の中だけだと、どこが聞けていなかったかが記録に残りません。4色で記録する方法が使えないのが、少しもったいないところです。

時間がない日は頭の中で、週に1回は書いて記録する、と分けるのも1つの方法です。

補足

ここで取り上げた相談は、実際の質問の内容をもとに要約したものです。回答は一般的な学習の考え方として書いています。

初めての方で、手順どおりにやっても難しいと感じる場合は、初心者のディクテーションで難しさの下げ方を紹介しています。

一人で続けるか、人に見てもらうか

先に結論

5つの手順と4色の記録があれば、一人でも十分に進められます。ただ、赤の原因が自分で分からない時は、聞き取りと発音を人に見てもらう方法もあります。

ディクテーションは、一人で始められるのが良さです。ただ、続けていると『赤が多いのは分かったけど、どう聞き分ければいいのか分からない』という壁に当たることも。

人の手が役立つ場面

特に、聞き違いの原因が自分の発音の癖にある場合は、一人では気づきにくいんです。

人に見てもらうと進みやすい場面
  • 赤の聞き違いが、なぜ起きているのか分からない
  • 発音とセットで練習して、聞こえ方を変えたい
  • 素材の選び方や練習の順番を決めてほしい
  • 4色の記録をつけても、一人だと続かない

例えば、mimitore(ミミトレ)は産経ヒューマンラーニングが運営する、リスニング・発音の専門コーチングです。

公式サイトでは、聞き取れない理由を分析する「mimi診断」をもとにカリキュラムを作り、毎週50分の授業を行うと案内されています。

すきま時間にLINEで取り組めるディクテーション問題が、レベルに合わせて毎日届く仕組みもあります。英語の音の変化(連結・脱落・変形・同化・弱形)を段階的に練習する内容です。

料金は2026年10月時点の公式サイトで、3ヶ月(全12回)198,000円(税込)です。無料カウンセリングもあるので、最新の内容はmimitore公式サイトで確かめてみてください。

mimitore(PR)

聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に

mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。

無料mimitoreの無料カウンセリングを見る

コース内容・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

人に見てもらう方法の選び方は、ディクテーションを人に見てもらう方法でくわしく書いています。毎日の続け方はディクテーションを続けるコツも参考にしてみてください。

よくある質問

ディクテーションの方法に、正しいやり方はありますか?

決まった唯一の方法はありません。この記事の5つの手順は基本の形の一つです。続けやすいように、止め方や聞く回数は自分で調整してかまいません。

英語ディクテーションのやり方で、1日に何文くらい書けばいいですか?

決まった数はありません。答え合わせと聞き直しまで終えられる量にするのがコツです。最初は数文から始めて、慣れてきたら増やしてみてください。

4色ボールペンがないとできませんか?

なくても大丈夫です。色の代わりに下線や丸などの記号で分けても、同じように記録できます。

1回目で全然書けなかった時はどうすればいいですか?

素材が今の自分には少し難しい合図かもしれません。もっと短い音声や、ゆっくり読まれる音声に替えてみてください。8割くらい書けるものから始めると、答え合わせまで落ち着いて進められます。

同じ音声は何回くらいディクテーションすればいいですか?

決まった回数はありません。数日あけてもう一度書き取り、前回の赤や緑が減っていれば、その音声は一区切りです。減っていなければ、同じ音声で続けてかまいません。

スクリプトがない音声でもディクテーションはできますか?

書き取りはできますが、答え合わせができないので、どこが聞けていないかが確かめられません。最初はスクリプトがある素材を選ぶのがおすすめです。

まとめ

この記事の要点
  • ディクテーションのやり方は、素材選び、通して聞く、1文ずつ書く、答え合わせ、聞き直しの5つ
  • 長い文は意味のまとまりで区切り、1か所3回ほどで次へ進む
  • 答え合わせは、聞けた・聞き違い・知らない語・文法の予測ミスの4色で記録する
  • いちばん多い色を1つ選んで、次の練習のテーマにする
  • スクリプトと音声が違う素材では、合わない所を自分のミスと決めつけない
ディクテーションドットコム

ディクテーションドットコム 編集部

ディクテーション(英語の書き取り)の意味・やり方・効果、無料サイトや教材の選び方、TOEICやNHK講座での使い方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次