英語ディクテーションの勉強法|シャドーイングとの違いと組み合わせ方

英語ディクテーションの勉強法とシャドーイングとの組み合わせ方を解説する記事のアイキャッチ

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『ディクテーションもシャドーイングも大事って聞くけど、どっちを何分やればいいの?』と迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、英語ディクテーションは「聞けていない所を見つける」係、シャドーイングや音読は「見つけた所を体に入れる」係です。役割で分けると、組み合わせ方が自然に決まります。

この記事を読めば、英語学習でのディクテーションの位置づけと、1週間でどう回せばいいかが分かります。

目次

英語ディクテーションはどんな勉強法?

先に結論

英語ディクテーションは、聞いた英語を一語ずつ書き取り、スクリプトと見比べる勉強法です。聞き流しでは気づけない「聞けていない語」が、紙の上にはっきり残ります。

ディクテーションの意味や基本はディクテーションとはでくわしく書いているので、ここでは「勉強法としてどう使うか」に絞って話しますね。

英語の勉強法としてのディクテーションの強みは、自分の弱点が目に見えることです。

例えば「What do you want to do?」という文を書き取って、「What you want to do?」と書いたとします。答え合わせをすると、do が弱く短く読まれて聞こえていなかったことが分かります。

時間がかかるのは弱点でもある

その一方で、ディクテーションは1回の練習にかなり時間がかかります。1分の音声でも、書き取りと答え合わせで20分近くかかることも。

だから、ディクテーションだけで英語の勉強を全部まかなおうとすると、どうしても量が足りなくなるんです。

ディクテーションが得意なこと
  • 聞けていない語を1つずつ見つける
  • 音のつながりや消える音に気づく
  • 冠詞や複数形など細部に気づく
ディクテーションが苦手なこと
  • たくさんの英語を短時間で聞く
  • 英語の速さやリズムに慣れる
  • 口から英語を出す練習をする

この「苦手なこと」を埋めてくれるのが、シャドーイングや音読、多聴です。

勉強法に向いている素材は?

1週間かけて仕上げるので、素材は「スクリプトがある」「数分で終わる」の2つがそろっているものが扱いやすいです。2026年10月時点の公式の情報をもとに、よく使われる素材を並べました。

素材向いている人勉強法として使う時のポイント
NHK「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」中学英語から学び直したい人1回5分のストーリーで、1週間に1話を仕上げやすい
NHK「ラジオ英会話」日常会話を聞き取りたい大人テキストの会話文を答え合わせに使える
BBC Learning English「6 Minute English」中級の人トランスクリプトは一語一句ではないと明記されている
TOEIC公式問題集試験対策の人本番と同じ公式スピーカーの音声で練習できる

放送時間や配信のしかたは年度で変わることがあるので、最新の情報は各公式サイトで確かめておきましょう。

シャドーイングとの違いは?4つの学習法の役割

先に結論

どの学習法が上ということはありません。ディクテーションは発見、精聴は理解、シャドーイングと音読は定着、多聴は量と慣れ、と役割が違います。

ここでは、リスニングの勉強でよく出てくる学習法を並べてみます。

学習法やること役割1回の時間の感覚
ディクテーション聞いて書き取る聞けていない所を見つける長め
精聴短い音声を、意味が分かるまで細かく聞く内容と音を一致させる中くらい
シャドーイング聞きながら少し遅れて同じように言う音とリズムを体で覚える短め
音読英文を見て声に出して読む語順のまま意味を取る短め
多聴たくさんの音声を聞く英語の量と速さに慣れるすきま時間

ディクテーションと精聴は、どちらも「少ない量をじっくり」の学習です。ディクテーションは、その精聴を書いて確かめる形と考えると分かりやすいと思います。

シャドーイングとディクテーションの違い

『シャドーイングだけやれば、書かなくてもいいのでは?』と思う方もいますよね。

シャドーイングは口を動かすので、音のリズムが身につきやすい学習法です。ただ、言えたつもりでも細かい音がぼやけたまま、ということも起こります。

ディクテーションは、そのぼやけた所を文字で確かめられます。だから、どちらか一方より、組み合わせた方が穴が残りにくいんです。

補足

アプリの中にも、ディクテーションとシャドーイングを両方入れているものがあります。スタディサプリENGLISHの公式サイトでは、アプリの実戦トレーニングとして両方が紹介されています(2026年10月時点)。

音読とディクテーションの違い

音読も、ディクテーションとよく並べて語られる学習法です。

音読は文字を見ながら声に出すので、聞く力そのものより「英語を語順のまま理解する力」を育てます。ディクテーションは文字を見ないので、耳だけでどこまで取れているかが分かります。

例えるなら、ディクテーションは健康診断、音読やシャドーイングは毎日の運動のようなものです。診断だけでも運動だけでも、どこか物足りなくなりますよね。

どの順番で組み合わせる?1つの音声を仕上げる流れ

先に結論

1つの音声を使うなら「通して聞く、書き取る、答え合わせ、スクリプトを見て聞く、音読、シャドーイング」の順が基本の形です。発見してから練習する流れにします。

同じ音声を使い回すと、教材を何冊も用意しなくて済みます。1つの音声を何日かかけて仕上げていくイメージです。

1つの音声を仕上げる流れ
  1. 何も見ずに通して聞き、だいたいの内容をつかむ
  2. 1文ずつ止めて書き取る(ディクテーション)
  3. スクリプトと見比べ、聞けなかった語に印を付ける
  4. スクリプトを見ながら聞き、音と文字を合わせる(精聴)
  5. スクリプトを見て声に出して読む(音読)
  6. 音声に少し遅れてまねして言う(シャドーイング)
  7. 最後にスクリプトを閉じて、もう一度聞く
1つの英語音声をディクテーションから音読・シャドーイングまで順番に仕上げる流れの図解

ポイントは、ディクテーションを最初の方に置くことです。先に音読をすると英文を覚えてしまい、本当は聞けていない所が隠れてしまいます。

逆の順番はダメ?

『シャドーイングの後にディクテーションをしてもいいの?』という相談もよく見かけます。

ダメということはありません。シャドーイングで言えなかった部分だけを書き取って確かめる、という使い方もあります。

ただ、初めて聞く音声なら、先に書き取った方が「どこが聞けていないか」を正直に見られます。迷ったら発見が先、と覚えておきましょう。

再生のしかたを工夫すると楽になる

1文ずつ止めて聞き直す作業は、再生アプリの機能を使うとぐっと楽になります。

YouTubeのヘルプでは、多くのデバイスで再生速度を変えたり、巻き戻したりできると案内されています。最初は少し遅くして書き取り、最後に普通の速さで聞くと、速さの違いにも慣れていけます。

教材アプリでも、abceedのApp Storeの説明には、ディクテーションやシャドーイング、倍速再生の機能があると書かれています(2026年10月時点)。手元にある道具から使ってみてください。

書き取りの細かい手順はディクテーションのやり方で紹介しています。

そのまま使える1週間の学習メニュー表

先に結論

毎日ディクテーションをする必要はありません。週の前半で発見し、後半で口と耳に入れ、週末に確かめる形にすると、1つの音声を1週間で仕上げられます。

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。ディクテーションを英語学習に組み込むなら、1日単位より1週間単位で考えた方がうまく回ります。

例えば、平日に1日20分ほど取れる場合のメニューはこんな形です。

曜日メインの練習20分の使い方の例ねらい
月ディクテーション通して聞く、前半を書き取る聞けない所を見つける
火ディクテーション後半を書き取る、答え合わせ赤の付いた語を集める
水精聴と音読スクリプトを見て聞き、音読する音と文字を一致させる
木シャドーイングスクリプトを見て、次に見ずに音のリズムを体に入れる
金シャドーイングと多聴仕上げのシャドーイング、別の音声を聞く量と速さに慣れる
土確認のディクテーション月曜に赤が多かった文だけ書き取る聞こえ方が変わったか確かめる
日休みか多聴好きな英語を気楽に聞く英語に触れ続ける

月曜と土曜の赤の数を見比べると、1週間の変化が分かります。数が減っていなくても、『この音は前より聞こえた』という発見があれば十分です。

1週間の英語学習メニューでディクテーション・精聴・音読・シャドーイング・多聴を曜日ごとに割り振った図解

2週目からはどう変える?

1週間を回し終えたら、次の週は新しい音声に移ります。その時、前の週の記録を見て素材のレベルを決めるのがコツです。

前の週の様子次の週の素材
月曜の時点で赤がほとんどなかった少し速い音声や長い音声に上げる
赤は多いが、土曜にかなり減った同じくらいのレベルで続ける
土曜になっても赤が減らなかったゆっくりの音声や短い音声に下げる

レベルを下げるのは、後戻りではありません。今の自分に合った素材の方が、ミスの理由まで落ち着いて見られます。

平日に時間が取れない人の場合

『平日は10分も取れない』という方もいるはずです。その場合は、時間のかかるディクテーションを休日に寄せてみてください。

曜日やること
土ディクテーションと答え合わせ
日精聴と音読
平日通勤中に同じ音声でシャドーイングや聞き直し

書く作業は机が必要ですが、シャドーイングや聞き直しは移動中でもできます。場所で分けると無理がありません。

目的別にどこを厚くするか

同じメニューでも、目的によって力を入れる所が少し変わります。

目的厚くする練習ディクテーションの使い方
TOEICや英検のリスニングディクテーションと精聴間違えた問題の音声だけを書き取る
英会話の聞き取りシャドーイングと多聴日常会話の短い音声で音のつながりを確かめる
中高生・NHK講座の復習音読とディクテーション一度習った英文を書き取り、音と文字を結ぶ

英会話で話す力にもつなげたい方は、英会話にディクテーションは役立つ?も読んでみてください。

よくある失敗

毎週ちがう音声に手を出して、どれも仕上がらないまま終わってしまうことも。1週間は1つの音声に絞る方が、変化に気づきやすくなります。

1週間の記録はこれだけでいい

メニューを回すなら、簡単な記録を残しておくと変化が見えやすくなります。書くのはこの5つだけで十分です。

記録する項目書き方の例
日付と素材月曜、短い会話の音声
書き取った文の数8文
赤が付いた語の数12語
いちばん多かったミスの型音のつながり
気づいたことand が「ン」にしか聞こえない

「気づいたこと」の欄が、次の週のメニューを決めるヒントになります。

続けるための時間の取り方や記録の付け方は、ディクテーションを続けるコツでまとめています。

英語ディクテーションのよくある相談

先に結論

「何回やるのか」「書く間に忘れる」「どの順番でやるのか」の3つが特に多い相談です。どれも、区切り方と練習の順番を決めておくと迷いにくくなります。

知恵袋などでよく見かける相談を、要約して取り上げます。

同じ英文が聞き取れるようになるまで何回もやるのですか?

何回までという決まりはありません。ただ、全部が聞き取れるまで同じ日にくり返すと、音ではなく英文を覚えてしまいます。

その日は3〜4回聞いて書けなかった所は、そのまま答え合わせに進んでかまいません。数日あけてからもう一度書き取ると、本当に聞こえるようになったかが分かります。

上の1週間メニューで、月曜と土曜に同じ文を書くのはこのためなんです。

英語のディクテーションって、本当に意味があるんですか?

『時間ばかりかかって、意味がない気がする』という声もよく見かけます。

そう感じる時は、書き取って答え合わせをしたところで終わっていないか、振り返ってみてください。ディクテーションは発見のための練習なので、見つけた所をその後で練習しないと、手応えが出にくいんです。

この記事のメニューのように、書き取りの後に精聴やシャドーイングを続けると、同じ文の聞こえ方が変わる瞬間に出会いやすくなります。

聞き取れたのに、書こうとすると忘れてしまいます

これは「聞こえない」のではなく、「覚えておける長さを超えている」ことが多いです。

1文を意味のまとまりで区切って止めてみてください。例えば「I’m going to the station / to pick up my sister.」のように、2つに分けるだけでかなり楽になります。

頭文字だけ先にメモしておき、後から埋めるやり方もあります。

ディクテーション、音読、文法、単語。どの順番でやればいいですか?

英語はやることが多いので、迷いますよね。

単語や文法の知識が足りないと、ディクテーションで「語彙不足」の赤が増えます。その場合は、素材を少しやさしくするか、単語の勉強を並行させるのがおすすめです。

リスニングの中では、この記事の「1つの音声を仕上げる流れ」のとおり、書き取りで発見してから音読やシャドーイングに進む順番で考えてみてください。

補足

ここで取り上げた相談は、実際の質問の内容をもとに要約したものです。回答は一般的な学習の考え方として書いています。

聞き取れない原因をもっと細かく見たい方は、リスニングを伸ばすディクテーションが参考になります。

一人で続けるか、人に見てもらうか

先に結論

メニュー表があれば、一人でも十分に進められます。ただ、何週か続けても同じ所で止まる時は、原因の診断や発音とセットの練習を人に手伝ってもらう方法もあります。

ディクテーションとシャドーイングの組み合わせは、一人でも始めやすい勉強法です。それでも、『毎週同じ音で赤が付くけど、直し方が分からない』という時期が来ることも。

人の手があると進みやすい場面

特に、自分の発音の癖が聞こえ方に影響している場合は、一人では気づきにくいんです。

人に見てもらうと進みやすい場面
  • 聞き取れない原因が音なのか語彙なのか決められない
  • シャドーイングで言えているのか、自分では判断できない
  • メニューをどう組めばいいか、計画を立ててほしい
  • 一人だと週の途中で止まってしまう

例えば、mimitore(ミミトレ)は産経ヒューマンラーニングが運営する、リスニング・発音の専門コーチングです。

公式サイトでは、聞き取れない理由を分析する「mimi診断」をもとにカリキュラムを作り、毎週50分の授業と、毎週の課題のフィードバックがあると案内されています。

授業のない日も、LINEでレベルに合わせたディクテーション問題が毎日届く仕組みです。この記事の1週間メニューを、人と一緒に回すイメージに近いと思います。

料金は2026年10月時点の公式サイトで、3ヶ月(全12回)198,000円(税込)です。無料カウンセリングもあるので、最新の内容はmimitore公式サイトで確かめてみてください。

mimitore(PR)

聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に

mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。

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コース内容・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

一人で回すか、人と回すかは、かけられる時間と目的で選べば大丈夫です。まずは今週、1つの音声でメニュー表を試してみてください。

よくある質問

ディクテーションとシャドーイングは、どちらを先にやればいいですか?

初めて聞く音声なら、ディクテーションを先にするのが基本の形です。先に書き取ると、聞けていない所が隠れずに見つかります。その後のシャドーイングで、見つけた所を口と耳に入れていきます。

ディクテーションの勉強法は、毎日やらないと効果がありませんか?

毎日でなくても大丈夫です。時間がかかる練習なので、週に2〜3回に絞り、ほかの日は音読やシャドーイングに回すやり方もあります。

英語のディクテーションは、どのくらいの長さの音声でやればいいですか?

決まった長さはありません。1週間で仕上げるなら、数分以内の短い音声が扱いやすいです。

英語学習の初心者でも、ディクテーションから始めていいですか?

始めて大丈夫です。中学英語レベルの短い音声を選び、1文ずつ止めて書き取れば、初めての方でも進められます。難しく感じたら速さや長さを下げてみてください。

1週間で1つの音声が仕上がらなかったらどうすればいいですか?

もう1週間、同じ音声を続けてかまいません。土曜の書き取りで赤が減っていれば、仕上がりに近づいている合図です。2週続けても変わらない時は、素材を少しやさしくしてみてください。

書かずに頭の中で答え合わせしてもいいですか?

そういう進め方もあります。ただ、書くと聞けなかった語が記録に残り、後で見返せます。時間がない日は頭の中で、週に1回は書く、と分けるのも1つの方法です。

まとめ

この記事の要点
  • 英語ディクテーションは聞けていない所を見つける勉強法
  • シャドーイングや音読は、見つけた所を口と耳に入れる役割
  • 1つの音声は、書き取り、答え合わせ、精聴、音読、シャドーイングの順に仕上げる
  • 1週間単位でメニューを組み、月曜と土曜の書き取りで変化を確かめる
  • 目的に合わせて、厚くする練習を変える
ディクテーションドットコム

ディクテーションドットコム 編集部

ディクテーション(英語の書き取り)の意味・やり方・効果、無料サイトや教材の選び方、TOEICやNHK講座での使い方を、公式の公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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