フランス語のディクテーション|仏検の書き取りと練習法

フランス語のディクテーションの練習法と仏検の書き取りを解説する記事のアイキャッチ

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『仏検の書き取りが苦手で、どう練習すればいいか分からない』という方も多いですよね。

結論から言うと、フランス語のディクテーションは、英語と同じ「聞いて一語ずつ書き取る」練習が土台です。ただ、音がつながるリエゾンや、書いてあるのに読まない語尾が多いので、聞いた音から綴りを決める練習を足すのが大事なところです。

この記事を読めば、仏検で書き取りが出る級と配点、フランス語ならではのつまずきに合わせた練習法が分かります。

目次

フランス語のディクテーションは英語と何が違う?

先に結論

聞いた音声を書き取るという点は、英語と同じです。違うのは、同じ音でも綴りが何通りもあることと、文法で語尾が決まることです。フランス語では「聞き取れたのに正しく書けない」間違いが多くなります。

ディクテーションは、聞いた音声を一語ずつ書き取る学習法ですよね。英語のやり方の基本はディクテーションのやり方|5つの手順と答え合わせのコツで紹介しています。

フランス語のディクテーションも、聞く・書く・答え合わせをするという流れは同じです。

ただ、英語では「聞き取れない」ことが一番の悩みになりやすいのに対して、フランス語では「音は分かったのに綴りを間違える」ことがよく起こります。

比べる点英語のディクテーションフランス語のディクテーション
つまずきやすい所音のつながりや弱い音の聞き逃し音から綴りを決める所
語尾聞こえた音で決まることが多い主語や性・数で決まり、音に出ないことが多い
記号ほとんどないアクサンなどの綴り字記号がある
答え合わせで見る所抜けた単語抜けた単語に加えて、語尾と記号

例えばこんな場面です。”Ils parlent.” の parlent の語尾 -ent は読まれません。音だけ聞くと parle と同じなので、主語が複数だと分かって初めて正しく書けるんです。

ディクテーションの意味や効果の基本はディクテーションとは?意味と英語学習での効果で紹介しています。

仏検の書き取りは何級から出る?

先に結論

2026年10月時点の仏検の公式サイトでは、書き取りが独立した試験項目としてあるのは準2級・2級・準1級・1級です。3級は聞き取りの中に部分書き取りが1問あり、4級と5級には書き取りがありません。

『自分が受ける級に書き取りはあるの?』と気になりますよね。

仏検(実用フランス語技能検定)を実施するフランス語教育振興協会(APEF)の公式サイトで確認できた、1次試験の書き取りと聞き取りはこうなっています。

級書き取り聞き取り書き取りと聞き取りの時間CEFRのおよその対応
1級1問・20点2問・30点約40分C1/C2
準1級1問・20点2問・20点約35分B2
2級1題・14点2問・18点約35分B1
準2級1問・12点2問・18点約25分A2
3級聞き取りの中に部分書き取り1問・10点3問・30点(部分書き取りを含む)約15分A1
4級・5級なしあり書き取りなし記載なし

準2級から上は、書き取りだけで1問の配点があります。2級なら1次試験100点のうち14点なので、聞き取りと合わせると耳を使う問題の割合は小さくありません。

読み上げの回数や速さなど、書き取りの細かい形式は公式サイトでは確認できませんでした。受ける前に、公式サイトや過去の問題で確かめておきましょう。

DELFには書き取りの項目がない

DELF/DALF日本センターの説明では、DELFのA1からB2は聴解・読解・文書作成・口頭表現の4分野で、試験内容の説明に書き取りの項目はありません。DELFを受ける人にとっても、ディクテーションは聴解の練習として役立ちます。

最新の試験内容は仏検の公式サイトで確かめてみてください。

リエゾンと読まない語尾に合わせた進め方

先に結論

フランス語のディクテーションは、①音のまま書く、②単語の区切りを決める、③文法で語尾と記号を直す、の3段階に分けると進めやすくなります。一度で正しい綴りを書こうとしないのがコツです。

ここが、英語と同じやり方ではうまくいきにくいところです。

フランス語には、英語とは違う聞き取りにくさがいくつかあります。まずは、どんな所でつまずくのかを見てみましょう。

聞き取りにくさどういうことか例
リエゾン普段は読まない語末の子音が、次の母音とつながって読まれるles amis が「レザミ」と聞こえる
アンシェヌマン語末の子音が次の母音とつながるil a が「イラ」と聞こえる
エリズィオン母音が省かれ、アポストロフで次とつながるje aime ではなく j’aime
読まない語尾書いてあるのに発音しない語尾が多いparle と parlent が同じ音
同じ音で綴りが違う音は一つでも綴りが何通りもあるet と est が近い音

『単語の切れ目が分からない』と感じるのは、こうした音のつながりのせいなんです。

フランス語のディクテーションを、音のまま書く・単語の区切りを決める・文法で語尾と記号を直すの3段階で進める流れの図解
フランス語のディクテーションの進め方
  1. 音声を聞き、聞こえた音をカタカナや思いつく綴りでそのまま書く
  2. もう一度聞き、単語の区切りに線を入れる
  3. 主語・動詞・名詞を見つけ、性と数を決める
  4. 動詞の活用、形容詞や過去分詞の一致で語尾を直す
  5. アクサンなどの綴り字記号を付ける
  6. スクリプトで答え合わせをし、間違いの種類を記録する

1回目は音のまま書いていい

最初から正しい綴りで書こうとすると、手が止まって次の音を聞き逃してしまいますよね。

1回目は、聞こえた音をそのまま書いて大丈夫です。区切りや綴りは、2回目以降に直していきます。

語尾は耳ではなく文法で決める

読まない語尾は、何度聞いても音からは分かりません。

例えば “Elle est allée au marché.” の allée は、主語が女性なので過去分詞に e が付きます。音だけでは allé と区別できないので、主語を見て決めるんです。

ここは英語のディクテーションにはあまりない作業です。聞く練習と文法の確認を一緒にやる、と考えると分かりやすいですよ。

答え合わせの後は音読でつながりを真似する

答え合わせが済んだら、スクリプトを見ながら音声に合わせて読んでみてください。

リエゾンやアンシェヌマンの所を、聞こえたとおりにつなげて言うのがポイントです。”Nous avons un enfant.” なら、nous と avons、un と enfant がつながって聞こえる所を真似してみます。

自分でつなげて言えるようになると、次に聞いた時に単語の区切りが見つけやすくなります。書き取りと音読を交互に回すと、耳と手の両方で覚えられますよ。

書き取りで間違えやすいところのチェック

先に結論

答え合わせでは、抜けた単語だけでなく、語尾・性と数の一致・綴り字記号・同じ音の別の綴りを順番に確かめてみてください。間違いの種類を数えると、次に気をつける所がはっきりします。

答え合わせの時に、何を見ればいいか迷う方も多いはずです。

答え合わせで確かめたいこと
  • 主語に合わせて動詞の語尾を書けているか
  • 名詞の性と数に合わせて、形容詞の語尾を直したか
  • 過去分詞の一致を確かめたか
  • アクサンなどの綴り字記号が抜けていないか
  • et と est のような、同じ音の別の綴りを取り違えていないか
  • リエゾンで聞こえた音を、別の単語として書いていないか
間違いの種類次に練習で意識すること
単語が抜けた同じ所を区切って聞き直す
単語の区切りを間違えたリエゾンとアンシェヌマンを意識して聞く
動詞の語尾を間違えた主語を確かめてから書く
性・数の一致を忘れた名詞と形容詞をセットで見直す
綴り字記号が抜けた単語を覚える時に記号まで書く
よくある失敗

正しい文を見て『分かった』で終わらせてしまうことがあります。フランス語は間違いの種類が多いので、どの種類が多いかを数えておかないと、同じ所で何度もつまずきやすくなります。

問題の形式ごとの解き方は、ディクテーション問題の解き方と練習問題の選び方でも紹介しています。英語の問題を前提にした内容ですが、答え合わせの考え方はフランス語にも使えます。

フランス語のディクテーションでよくある相談

この章について

フランス語のディクテーションについて、Q&Aサイトでよく見かける相談を取り上げます。質問は要約して紹介しています。

相談1『仏検準2級までは合格できたのに、2級の1次試験で何度も落ちてしまう』

準2級まで順調だった分、悔しい気持ちになりますよね。

2級では、書き取りと聞き取りを合わせると100点のうち32点あります。筆記の対策に比べて、耳を使う問題の練習が足りていないことも考えられます。

書き取りでどの種類の間違いが多いかを記録し、語尾や一致の間違いが多ければ文法の見直しを、単語の抜けが多ければ聞き直しの量を増やしてみてください。

相談2『大学の入試にディクテーションがあると知って、どう準備すればいいか迷う』

入試に書き取りがあると、何から手を付けるか迷いますよね。

まずは、教科書や学習書に付いている音声で、短い文を書き取ることから始めてみてください。数文ずつでも、聞く・書く・文法で直すの流れに慣れておくと、本番で手が止まりにくくなります。

出題の形式は学校ごとに違うので、募集要項や過去の問題で確かめておくのがおすすめです。

相談3『無料で使えるフランス語のディクテーション教材を探している』

お金をかけずに始めたいという方も多いはずです。

素材を選ぶ時は、音声と、その文字のスクリプトがそろっているかを見てみてください。答え合わせができない素材だと、書き取った後に正しいか確かめられないからです。

手持ちの教科書や学習書の音声も、スクリプトがあれば十分にディクテーションの素材になります。

続けるための1週間の組み立て

先に結論

毎日長くやるより、短い文を書き取る日と、間違いを見直す日を分けると続けやすくなります。週の中で「書く」「直す」「もう一度書く」を回してみてください。

『毎日続けるのは大変そう』と感じますよね。1週間の組み立ての例をまとめてみました。

曜日の例やること
1日目短い文を数文書き取り、答え合わせをする
2日目間違いを種類ごとに数え、文法を見直す
3日目別の素材で数文書き取る
4日目1日目と同じ音声をもう一度書き取る
5日目音声に合わせて音読し、リエゾンを真似する
週末その週に多かった間違いを書き出し、次の週に意識することを決める
フランス語のディクテーションを1週間で書く・直す・もう一度書くと回す組み立ての例を示した図解

同じ音声をもう一度書き取ると、前に間違えた所が直っているかが分かりますよね。直っていれば、その間違いの種類は卒業です。

英語のリスニングや発音も一緒に見直したい方には、人に見てもらう方法もあります。

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聞き取れない原因を、人に見てもらいたい方に

mimitore(ミミトレ)は、産経ヒューマンラーニングのリスニング・発音の専門コーチングです。診断テストでつまずきを分析し、毎週50分の授業と、LINEで届くディクテーション問題で練習を続けます。無料カウンセリングでは診断の一部と授業を体験できます。

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コース内容・料金は変わることがあります。最新は公式サイトでご確認ください。

よくある質問

フランス語のディクテーションは初心者でもできますか?

できます。短い文を選び、1回目は音のまま書いて、2回目以降に区切りと綴りを直す進め方なら、始めたばかりでも取り組めます。

仏検の3級にも書き取りはありますか?

2026年10月時点の公式サイトでは、3級は聞き取りの中に部分書き取りが1問・10点含まれています。独立した書き取りの問題があるのは準2級から上の級です。

リエゾンが聞き取れない時はどうすればいいですか?

どこで音がつながっているかを、スクリプトで確かめてから音読してみてください。自分でつなげて言えるようになると、聞いた時に単語の区切りを見つけやすくなります。

DELFの対策にもディクテーションは役立ちますか?

DELFの試験内容の説明に書き取りの項目はありませんが、聴解の練習として役立ちます。聞き逃した所が書き取りで分かるので、何を聞き取れていないかを確かめられます。

まとめ

この記事の要点
  • フランス語のディクテーションは、音から綴りを決める所でつまずきやすい
  • 仏検で書き取りが独立してあるのは準2級・2級・準1級・1級、3級は部分書き取り1問
  • 音のまま書く、区切りを決める、文法で語尾と記号を直す、の3段階で進める
  • 答え合わせでは、語尾・一致・綴り字記号・同じ音の綴りを確かめる
  • 書く日と直す日を分け、同じ音声をもう一度書き取って確かめる
ディクテーションドットコム

ディクテーションドットコム 編集部

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